どうも、あおりんご(@aoringo2016)です。
あなたは、
と、思ったことはありませんか?
決算書とは、企業が出すある一定期間の経営結果、はたまた経営者の成績表といったりもします。
実は、今、決算書を読む増えているんです!
例えば、
- 就活
- 転職
- 株式投資
などといった具合に。
でも、やっぱり1番決算書を読む!分析する!といった機会が多くなるのは、株式投資をやっている人ではないでしょうか。
だって、あなたが休み返上や残業してまで必死で稼いだお金を、なんだかよくわからない企業に投資できますか?
ぼくは、必死で調べて、調べて、調べた結果のところに投じたいと思う人です。
ただ、いろいろ決算書を分析してみたけど、
という人も多いハズ!
そこで、今回はレベル高めの株で儲けている人が企業の決算書分析に使う11のツールをご紹介していきます!
- 決算書を分析するための11のツールがわかる
- 決算書は、企業の現状把握に使う
- 企業価値と市場価値を比較しないといけない
分析ツールを知る前に、決算書の読み方を知りたいなら
決算書の分析ツールを知る前に、まず決算書の読み方を知りたいなら以下の記事を御覧ください。
決算書を分析するための11のツール
今回は、はじめに企業の決算書を分析するツールをご紹介し、最後にPERやPBRといった投資家目線での分析ツールをご紹介します。
決算書は、どれだけ分析しても企業の現状把握のために確認するものであって、それらが株式市場でどのように評価されているのかは全く結びついていないものです。
したがって、企業がもつ価値を知った上で、その企業の価値が市でどれくらいの価格で評価(つまり、売買)されているかを比較する流れにしたいと思います。
決算書から企業の中身を分析する8ツール
ツール1:ROA(総資産利益率)
総資産利益率とは、Return on Assetの略であり、企業が持つ総資産からどれだけの利益が得られたか、企業の収益性を分析する指標である。
ROA = (純利益 / 総資産)x 100
つまり、企業が持っている工場であったり建物を使ってどれだけの純利益を生み出したのかを確認する指標となっています。
ツール2:ROE(自己資本利益率)
自己資本利益率とは、Return on Equityの略であり、企業が持つ自己資本(純資産)からどれだけの利益が得られたか、つまり持っている資金を経営者が効率的に利益につなげているのかを表し、企業の資金効率性を分析する指標である。
ROE = (純利益 / 自己資本)x 100
つまり、企業が今まで稼いできた蓄積(利益剰余金)や株主から集めた資金をもとにどれだけの純利益を生み出したのかを確認する指標となっています。
ツール3:EBITDA
EBITDA※とは、Earnings Before Interest, Tax, Depreciation & Amortizationの略称で、金利の受払い、税金の支払い、償却費の差し引き前の利益のこと。
金利や税率は各国によって異なるため、グローバル展開している企業は利益の比較が難しい。
そのため、EBITDAを用いることにより海外の競合他社との企業の収益性を分析する際に用いられる。
EBITDA = 営業利益 + 減価償却費
※イービットディーエー、イービットダーなどと呼ばれる
EBITDAは、企業の本業からどれだけのキャッシュがうまれたのかを簡易的に計算するものとなっております。
ツール4:フリーキャッシュフロー(FCF)
フリーキャッシュフローとは、企業が売り上げた金額から、材料費や人件費、設備投資金額、税金など経営に必要なすべての支出を差し引いたあとに、企業が手元に残って自由に使えるお金のこと。
フリーキャッシュフローを求める計算式は2通り。
- 営業利益率 x (1–税率) +減価償却費–設備投資–運転資本
- 営業キャッシュフロー+投資キャッシュフロー
フリーキャッシュフローは、キャッシュフロー計算書をベースにした分析ツールとなってて、企業が自由に使えるお金(現金)となります。
これらは企業がこれから成長していくための成長ドライバーとなります。
ツール5:限界利益と限界利益率
限界利益とは、売上から変動費を引いた値。 限界利益 = 売上 – 変動費 売上が追加で上がるごとに増える利益のこと(限界とは「ギリギリ」という意味ではなく「1単位追加で上げるごとに」という意味)。
限界利益がわかれば、限界利益率という数字がわかります。
限界利益率とは以下のとおりです。
限界利益率とは売上高に対する限界利益の割合のこと。
限界利益率 = 限界利益 / 売上高 =(売上高 – 変動費)/ 売上高
限界利益率が大きいほど企業に利益が残りやすいということになります。
つまり、売れば売るほど利益が出やすい経営体質となっています。
一方で限界利益率が小さいほど、企業に利益が残りにくくなります。
ツール6:キャッシュコンバージョンサイクル(CCC)
キャッシュコンバージョンサイクル(CCC:Cash Conversion Cycle)とは、運転資金要調達期間を示す指標であり、「投資 → 生産 → 販売 → 回収」の一連の現金循環のサイクルを回転日数に基づいて指す数値のこと。
CCC = 売上債権回転日数(日) + 棚卸資産回転日数(日) – 買入債務回転日数(日)
キャッシュコンバージョンサイクルは、投資した現金が利益となって回収されるまでの期間を表しています。
したがって、キャッシュコンバージョンサイクルの期間が短いほど、企業の成長ドライバーとなる現金が早く手に入るという意味になります。
ツール7:現在価値評価
将来のある時点(たとえば10年後)における価値を、今の価値として捉えた場合にどれくらいの値段になるか、という考え方
これらを用いて将来のある地点の企業がもつ価値を現在価値に置き換えます。
ツール8:企業価値評価
本来企業が持つであろう価値の計算
PV = c / r
- PV:現在価値
- c:毎年のキャッシュフロー
- r:ディスカウントレート
企業価値を求める式は、割合現在価値を求める方法で用いた計算式を利用します。
つまり、キャッシュを生み出す力(フリーキャッシュフロー)が大きくなり、成長性を考えた上でキャッシュを失うリスクが小さくなれば、企業価値は増大することになります。
市場価格と企業価値を比較、分析する3ツール
これまでは、企業の決算書のみにフォーカスした分析ツールとなっていました。
ただ、上述したように、決算書はどれだけ分析しても企業の現状把握のために確認するものであって、それらが株式市場でどのように評価されているのかは全く結びついていないものです。
そこでここからは、投資家目線での分析ツールとなります。
つまり、企業がもつ価値と市場でつけられている価格が、どれくらいになるかを比較するための分析ツールです。
それは極々一般的な以下の3つです。
ツール9:株価
株式市場において現在つけられている一株あたりの企業の値段であり、買いたい人と売りたい人の均衡を表す
一番馴染みのある指標ですね。
単純に、買いたい人が増えれば株価が上昇する、というだけです。
企業がたくさん発行している株価のひとつの株(一株)あたりの値段ということです。
ツール10:PER
株価収益率:企業の純利益が株式市場で
何倍で評価されているのか
損益計算書の純利益をベースとした分析ツールで、純利益が市場ではどれくらいで評価されているのかを示しています。
ツール11:PBR
株価純資産倍率:企業の純資産が株式市場で
何倍で評価されているのか
貸借対照表の純資産をベースとした分析ツールで、純資産が市場ではどれくらいで評価されているのかを示しています。
まとめ
今回は企業分析で必要な11のツールとその考え方、使い方をご紹介しました。
- 決算書を分析するための11のツールがわかる
- 決算書は、企業の現状把握に使う
- 企業価値と市場価値を比較しないといけない
あおりんご