どうも、あおりんご(@aoringo2016)です。
株をするためには、まず企業の価値を計る必要があります。
その価値を計るモノサシはたくさんあるのを知っていましたか?
それらを使いこなすことによって、企業がもつ価値と市場が考えている価値の差を見ていきます。
今回は、たくさんある投資のモノサシでも、企業の純資産から価値を計る超絶基本なPBRについてお伝えします。
- PBRは純資産が株式市場で何倍で評価されているのかを示す
- 純資産は解散価値とも言われている
- PBRを扱う場合の注意事項もある
超絶基本!株初心者がまず覚えるPBRとは?
PBR( Price Book-value Ratio)とは
株価純資産倍率:企業の純資産が株式市場で何倍で評価されているのか
PBRは、企業が持っている純資産に対して、市場がどれくらいで評価されているのかを判断するときに使います。
純資産であるため、主に決算書の貸借対照表をメインとして分析を行います。
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また、上記の式を書き直すと以下の通りになります。
この式は、1株あたりの純資産で計算した場合に株価は何倍になるか、ということです。
PBRの割安度合い
一般的に、PBRは1.0以下であれば割安と判断されます。
1.0以下が起こる状況というのは、
時価総額 < 解散価値
となったときです。
つまりPBR = 1.0以下というのは「企業が経営されている状態よりも解散したほうが価値が高い」という意味になります。
PBRは、解散価値とも言う
PBRは、企業の純資産に着目したモノサシとお伝えしました。
一方で企業の純資産は、解散価値とも言われています。
たとえば、企業がもし明日に「会社を解散します!!!」と発表すれば、企業はまず資産を売り払って、持っている借金を返済し、残ったお金(純資産)を株主に分配しなければいけません。
したがって、純資産は解散価値とも言われているのです。
PBRを利用する注意点
注意点 ①:資産内容
PBRを使うには注意点があります。
それは貸借対照表(BS)資産科目の内容です。
流動資産に偏りがあればあるほど、現金化しやすく解散宣言したときに手元キャッシュは残りやすくなります。
一方で、固定資産に偏るほど現金化しにくいことがわかります。
たとえば工場をたくさん持っていて、その工場がすぐに売れるというイメージな持てないですよね。
すでに説明したように、ただ単にPBRが1.0を下回っているからといって、指標だけを鵜呑みにせず資産内容まで確認したほうがより投資する際にはリスクを管理できる、と考えております。
注意点②:収益性
個人的には、PBRが1.0を下回っていて、資産内容も現金が多いから投資しても大丈夫!という判断にはなりかねません。
なぜなら本当にその企業に収益性があるかどうかわからないからです。
収益性とは、企業に利益を出せる力があるか、という点です。
投資を考えている企業のPBRが1.0以下という理由は、その収益性がないから割安に放置されているということも考えられます。
これは人の投資スタイルにもよるかと思いますが、個人的にはPBRを使うときは企業の収益性も加味する必要があると考えています。
その他のモノサシ
その他のモノサシは以下のとおりです。
まとめ
今回は、投資判断をするためのモノサシであるPBRについてご紹介しました。
- PBRは純資産が株式市場で何倍で評価されているのかを示す
- 純資産は解散価値とも言われている
- PBRを扱う場合の注意事項もある
使い方を覚えれば、企業の資産価値に注目することができますが、一方で道具というのは使い方を間違えれば、誤った判断を招きかねません。
注意して道具を使いたいところです。
あおりんご