どうも、あおりんご(@aoringo2016)です。
あなたは中央銀行を知っていますか?
「そりゃ、日本で言えば日本銀行のことだろ」
そうです、中央銀行とは、日本で言えば日本銀行のことです。
ですが、中央銀行が何をやっているのか、また一般的な民間銀行と中央銀行の違いを理解していますか?
そんなあなたに、今回は中央銀行の役割を解説したいと思います。
- 中央銀行は各国に1つある政府機関
- 中央銀行の役割は “経済の安定化” と “金融の安定化” の2つ
- 役割のために世のお金をコントロールする3つの手段をもつ
あなたが知らない中央銀行とは
中央銀行の起源と歴史
それでは、まず中央銀行の歴史を見ていきましょう。
「銀行」や「金融機関の歴史」となれば、まずイギリスを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
しかし、中央銀行が世界で初めてできたのはイギリスではありませんでした。
世界初の中央銀行はスウェーデンでした。
各国の中央銀行の起源を振り返ってみると、以下の通りです。
中央銀行が発足した国ごとの年表
スウェーデン:1668年
イングランド:1694年
フランス:1800年
日本:1882年
アメリカ:1913年
となっています。
ちなみに中央銀行で有名なイングランド銀行(Bank of England, BOE)は、もともと中央銀行ではなく民間銀行でした。
民間銀行だったイングランド銀行は、次第に中央銀行の役目である通貨発行や最後の貸し手を担っていき、最終的に政府機関となりました。
アメリカは、中央銀行というよりも連邦準備制度(Federal Reserve System, FRS)といわれる中央銀行制度です。
中央銀行の2つの大切な役割
中央銀行は、すべての国が政府機関として機能させ(例外:欧州中央銀行)、一国の貨幣・金融システムの中心となっている存在です。
そのため、現代的な金融システムの発展を誘導するサポートし、経済政策で主要な役割を持ちます。
そんな中央銀行の主な役割は次のとおりです。
- 経済の安定化
- 金融の安定化
まずはじめに、経済の安定化とは、中央銀行がある国のマクロ経済の安定を達成するように促すことです。
つまり、経済が大きく向上したことで行き過ぎた好景気に振れたり、逆に不況に陥ったりするのを避け、インフレーションを低位で安定的に維持することです。
そして、金融の安定化とは、中央銀行が金融パニック、金融危機を防止しようと、金融システムが機能し続けるように努めることです。
例えば、リーマンショックやコロナショックなどの非常時です。
その防止に成功しなかったとしても金融パニック、金融危機を和らげよう注力します。
中央銀行は、このような2つの役割を担っています。
中央銀行が役割を達成するための3つの機能
中央銀行は、”経済の安定化” と “金融の安定化” の2つの役割をになっていることを説明しました。
この役割を達成させるために、中央銀行は3つの機能を持っています。
- 発券銀行
- 銀行の銀行
- 政府の銀行
銀行券(紙幣)の独占発行を行い、銀行券を安定的に供給することで、発券銀行の機能を担います。
また、民間銀行は、必ず中央銀行に預金口座を開き(日本で言えば、日銀当座預金)、銀行の銀行としての機能を果たします。
そして、国民が国へ納めた税金を管理する政府の銀行としての機能も持っています。
中央銀行が行う金融政策の3つの手段
中央銀行が行う金融政策には、次の3つの手段があります。
- 政策金利操作
- 公開市場操作
- 預金準備率操作
これらによって、その国の経済を刺激したり、逆に沈静化させたりします。
政策金利操作
政策金利操作とは、中央銀行が民間銀行に貸し出す金利を上下させることで、企業が民間銀行からお金を借りやすくしたり、逆に借りにくくしたりしています。
公開市場操作
公開市場操作とは、金融市場で政府が発行する国債や手形などを売買することで、世の中に流れているお金の量を調節しています。
預金準備率操作
預金準備率操作とは、民間銀行が必ず中央銀行に預けなければ行けない預金(日本で言えば、準備預金制度のこと)の割合を変えることで、民間銀行の貸し出し資金量をコントロールします。
日本の中央銀行である日本銀行
日本の中央銀行である、日本銀行については次の記事をご覧ください。
まとめ
今回は中央銀行の役割を解説しました。
- 中央銀行は各国に1つある政府機関
- 中央銀行の役割は “経済の安定化” と “金融の安定化” の2つ
- 役割のために世のお金をコントロールする3つの手段をもつ
あおりんご