2-1. 日本銀行とその役割

違いとは?マネタリーベースとマネーストック統計の関係性をわかりやすく図解

マネタリーベースとマネーストック3.004

どうも、あおりんご(@aoringo2016)です。

あなたは、マネタリーベースマネーストック統計のこの2つがどう違うかわかりますか?

ニュースではよく耳にするものの、どっちがどっちなのか違いをはっきりわかっていない人がとても多いです。

この難しいワードのたった1つの違いは、どの銀行(中央銀行か民間の金融機関か)がどのお金を世の中に流しているのかということです。

そこで今回は、マネタリーベースとマネーストックの違いについてわかりやすくご紹介したいと思います。

この記事のポイント

  • マネタリーベース:日本銀行が民間銀行を含む、世の中全体に供給したお金の量
  • マネーストック統計:民間銀行が世の中全体に供給したお金の量
  • つまりどの銀行がどのお金を世の中に流しているのか、ということ

どっちがどっち?マネタリーベースとマネーストック統計のたった1つの違いとその関係性

マネタリーベースとマネーストック統計のたった1つの違い

マネタリーベースとマネーストック統計のたった1つの違い

  • マネタリーベース:日本銀行が民間銀行を含む、世の中全体に供給したお金の量
  • マネーストック統計:民間銀行が世の中全体に供給したお金の量
  • ※マネーストック統計には金融機関が持つ通貨量は含まない
  • ※マネーストック統計には証券会社、短資会社、非居住者は含まれない

つまりマネタリーベースマネーストック統計のたった1つの違いはどの銀行がどのお金を世の中に流しているのか、ということです。

一方でマネーストック統計は民間銀行が持つ通貨量は含まれません。

ここからさらに細かく違いを見ていきます。

マネタリーベースとマネーストック統計の関係性

次の図がマネーストック統計を表しています。

マネタリーベースとマネーストック3.001
図1. マネーストック統計

さらに次の図がマネタリーベース。

マネタリーベースとマネーストック2.002
図2. マネタリーベース

2つの統計は両方とも “お金の量” を表す統計です。

一方で違いはマネタリーベースは民間銀行などが保有しているお金の量も含めた世の中のお金の供給量であるのに対し、マネーストック統計は “民間銀行から世の中に供給しているお金の量” となるため、M1は民間銀行などが保有しているお金の量を除きます

したがって次の図です。

マネタリーベースとマネーストック3.003
図3. マネタリーベースとマネーストック統計の違い

このようにマネタリーベースとマネーストック統計には、中央銀行(日本銀行なのか、民間銀行なのか、どの銀行がどのお金を世の中にお金を流しているのか明確な違いがあることがわかりました。

次にこの2つの関係性をみていきましょう。

マネタリーベースとマネーストック3.004
図4. マネタリーベースとマネーストックの違い

図4.より

となっています。

したがって、2つの関係性はマネーストック統計はマネタリーベースの一部を含んでいることがわかりました。

 

まとめ

今回はマネタリーベースとマネーストック統計の違いについてご紹介しました。

この記事のポイント

  • マネタリーベース:日本銀行が民間銀行を含む、世の中全体に供給したお金の量
  • マネーストック統計:民間銀行が世の中全体に供給したお金の量
  • つまりどの銀行がどのお金を世の中に流しているのか、ということ

あおりんご

出典

出典:日本銀行データベース