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【わかりやすく図解】マネタリーベースとマネーストックの違いと関係性とは

マネタリーベースとマネーストック

どうも、あおりんごです。

ニュースではよくマネタリーベースだったりマネーストックだったりと報道されています。

ですが、正直どっちがどっちかはっきりと理解されていない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、マネタリーベースマネーストックの違いをご紹介したいと思います。

マネタリーベースとマネーストックの違い

マネタリーベースマネーストックの違いは以下の通りとなります。

マネタリーベースとマネーストックの違い

  • マネタリーベース:日銀が民間銀行を含む世の中全体に流しているお金の量
  • マネーストック:民間銀行が世の中全体に流しているお金の量

となります。

マネタリーベースとマネーストック
図1. マネタリーベースとマネーストックの違い

図1.はオレンジ色や黄色の部位、つまり日銀当座預金+M1(貨幣と硬貨)マネタリーベースとなります。

一方で、図1.の青色の部位、つまり広義流動性のなかマネーストックとなります。

ちなみにここ直近のマネーストックのM1にあたる預金通貨の増加量は330兆円に対してマネタリーベース日銀当座預金の増加量は386兆円増です。

マネタリーベースとマネーストック2
図2. マネタリーベースとマネーストックの違い

つまりこれらのデータから言えることは、

  • 世の中のお金の量(マネーストック)M1から広義流動性まで増えているのではなく、M1にあたる預金通貨(マネタリーベースの日銀の当座預金のみ)しか増えていない
  • マネーストックが増えていないので、世の中に出回るお金が増えていない

ということがわかります。

 

これは2010年代に積極的に行われた日銀の黒田総裁が行った黒田バズーカの結果が未だに世の中まで反映されていないということになります。

こちらに関しては以下で解説しておりますので合わせてご覧ください。

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マネーストックが伸びない理由と改善点

マネーストックが伸びない理由:デフレマインド

これまマネタリーベースに含まれる日銀当座預金のみでしか資金量は増加しておらず、実体経済まで影響を及ぼすマネーストックは増えていませんでした。

さらにマネーストックは、民間銀行が世の中に流しているお金の量でした。

 

政府や日銀による金融緩和によって日銀当座預金マネタリーベース)が伸びているのにもかかわらず、ぼくたちの世の中に流れるお金の量(マネーストック)は伸びていないことがわかりました。

 

ではなぜマネーストックが伸びないのでしょうか。

考えられる理由は1つです。

マネーストックが伸びない1つの理由

お金の借り手や使い手がいない

ということです。

 

例えばローンをしてまで家を買いたいという人が昔ほど多くなりましたか?

消費増税があったせいか、昔ほど消費をしたいという人は増えましたか?

つまり、今の世の中はお金を借りたい!使いたい!という人がいない というこです。

 

平成はデフレの時代、つまり不況でした。

このデフレの時代が長くつづき、お金を使うマインドが削がれてしまっているんですね。

 

まさに デフレマインドの萬栄 です。

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となれば、お金は循環せず、貯め込む一方となります。

ゆとり世代のぼくたちはそもそもお金を使うことを知りません。

将来への不安や老後のために貯めることが第一の優先事項となっています。

貯めるのではなく、投資に回せることができればいいのですが、、

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お金は循環すること、流れることで、経済を活性化するはずのお金がまわっていないのが今の現状です。

 

政府が負債となる国債を発行して、逆に日銀が資産となる国債を買わせることで世の中にお金がたくさん出回ります。

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そしてその出回ったお金で民間銀行が企業にお金を貸し、投資を活性化させることで、より経済が活性化するはずです。

マネーストックを伸ばす改善点

では世の中に出回るお金(マネーストック)を伸ばすには、ぼくたちはどのように行動すればよいのでしょうか。

改善点はつぎのように考えています。

マネーストックを伸ばすための改善点

  1. お金を消費する
  2. お金を投資する

この2つに尽きると思います。

結局のところなんらかの形でお金を使わなければ世の中には流れていきません。

体は血液の循環をよく流しておかないと体調が悪くなります。

同様に、経済もお金の流れを良くなければ不景気になります。

今よりも世の中のお金を循環させるために「投資」と「消費」によって流れさせることが今の日本経済に求められていることではないでしょうか。

まとめ

今回は マネタリーベース  と マネーストック についてご紹介しました。

ポイントは

  • マネタリーベースは日銀から世の中に流すお金の量
  • マネーストックは民間銀行から世の中に流すお金の量
  • マネーストックを増やさなければ、マネタリーベースを増やしても世の中のお金は流れたことにはならない
  • 国民一人ひとりの「投資」と「消費」によって、デフレマインド撲滅

あおりんご