2-4-1. 1927年 昭和金融恐慌

【日本の大暴落】昭和金融恐慌をわかりやすく解説 ①発端

昭和金融恐慌_1

どうも、あおりんごです。

 

ぼくはまだ暴落という暴落を経験したことがないので、本などでしか情報が得られません(2020/5/10(日)追記:コロナショックを経験しました)。

日本での暴落といえば

  • 1991年 日本バブル崩壊
  • 1997年 アジア通貨危機
  • 2006年 ライブドア・ショック
  • 2008年 リーマン・ショック
  • 2020年 コロナ・ショック(new)

が、みなさんの記憶に新しいのではないでしょうか。

 

これらは平成に起こった暴落ですが、記憶にもない1927年の「昭和金融恐慌」をご紹介します。

 

昭和金融恐慌とは、そのあとの1927年にアメリカで起こったウォール街大暴落、つづく1929年からの世界大恐慌前に日本で起こった不況です。

なぜ日本で恐慌が起こったのか、5つのシリーズにわけてお伝えしていきます。

今回はまず昭和金融恐慌の前段階までを書きたいと思います。

【連載】

【日本の大暴落】昭和金融恐慌をわかりやすく解説 ②直前

【日本の大暴落】昭和金融恐慌をわかりやすく解説 ③突入

【日本の大暴落】昭和金融恐慌をわかりやすく解説 ④救済

【日本の大暴落】昭和金融恐慌をわかりやすく解説 ⑤総括

昭和金融恐慌を調べようと思った2つの背景

今回ぼくが昭和金融恐慌を調べようと思った背景は以下のとおりです。

昭和金融恐慌を調べようと思った2つの背景

  1. 「経済にはサイクルがある」ことを知りたかったから
  2. 高橋亀吉の書籍と出会ったから

1. 「経済にはサイクルがある」ことを知りたかったから

まず第一に「経済にはサイクルがある」ということを知りたかったからです。

経済サイクルとはつまり「好景気→不況→好景気→不況…」と交互にやってくる景気循環のことです。

今までどんな理由で好景気になり、どんな理由で不況になったのかを知ることで その景気サイクルに合わせた投資ができるのではないかという考えに至ったからです。

2. 高橋亀吉の書籍と出会ったから

そして第二に、ある本を読んでいて、昭和初期の経済評論家であり経済史の研究家でもある高橋 亀吉 氏と本の中で出会いました。

この人物を調べていくうちに昭和初期にも日本で金融恐慌があったことを知り、興味が湧いてきて、高橋 亀吉 氏の本を読みはじめました。

ぼくはこの昭和金融恐慌を通して、好景気や不況が「なぜ起こったのか」という厳密な詳細よりも、その時代に生きる人々の気持ちやそこから生まれる人々の行動を知ることで自分の経験に活かしたいと考えています。

(1918年〜1920年)昭和金融恐慌前のスキーム

今回は、1927年におこる昭和金融恐慌前のスキーム(1918年〜1920年)までをお伝えします。

スキームは以下の図1の通りです。

昭和金融恐慌のスキーム~前段階~ 時系列
図1. 昭和金融恐慌のスキーム~前段階~ 時系列

恐慌がおこる手前は必ず好景気があります。

このときの日本の好景気は第一次世界大戦によってもたらされました。

第一次世界大戦の終戦

1914年にはじまった第一次世界大戦が1918年に終戦しました。

世界各国は大きな戦争によりモノが足りない状況になったため、日本にはモノを輸出するための生産が活性化され、日本に戦後の好景気がもたらされました。

戦後の好景気の5つの理由

第一次世界大戦後の好景気の理由は5つあります(図2.)。

昭和金融恐慌のスキーム~前段階~ 戦後の好景気の理由
図2. 昭和金融恐慌のスキーム~前段階~ 戦後の好景気の理由

つまり、世界にモノが不足していたため、日本からの輸出が激増しました。

モノを世界に輸出しなければいけないので海運業が儲かりました。

世界にたくさんのモノを供給するために、日本国内の数多の企業が活性化さらました。

その結果、日本の企業が対外輸出で儲かることができ、正貨も増えていきました。

投機への過熱感

こうした好景気が訪れれば「儲けれるだけ儲けてやろう!!!」と考える人々が多くなることが世の常です。

人々は自分の気持ちをコントロールできず緩慢になり、どんどん投資資金も増えていきました。

極めつけは銀行の放漫な貸し出しです。

第一次世界大戦中にためこんだ豊富な預金があり、それがもととなって銀行のイケイケドンドンな貸し出しが増え、投機熱が増していきました。

こうした投機熱は1920年前半には過熱感が見えてきたそうです。

昭和金融恐慌の発端、戦後の好景気を吹きとばす暴落

「これは行き過ぎではないか?」と、好景気すぎるという心境が人々に芽生えはじめ、そう考える人が多くなり、だんだんと売りが多くなりました。

こうして悲壮感が漂いはじめ、1920年3月に急落、暴落がおきました。

この急落、暴落によって第一次世界大戦の好景気は吹きとんでしまったようです。

ここでは第一次世界大戦の好景気が吹き飛んだだけですが、ここから昭和金融恐慌がはじまっていきます。

まとめ

今回は、1927年におこる昭和金融恐慌前に何があったのかのスキームをお伝えしました。

そこには「好景気→儲けてやろうという人が増える→儲かる→緩慢になる→行き過ぎる→高いのでは?と考える人が増える→悲壮感あふれる→暴落する」というスキームがありました。

 

この1920年の暴落がキッカケで、昭和初期に大きな不況がやってきます。

次回以降は、1927年におこる「昭和金融恐慌の直前」に迫っていきたいと思います。

【連載】

【日本の大暴落】昭和金融恐慌をわかりやすく解説 ②直前

【日本の大暴落】昭和金融恐慌をわかりやすく解説 ③突入

【日本の大暴落】昭和金融恐慌をわかりやすく解説 ④救済

【日本の大暴落】昭和金融恐慌をわかりやすく解説 ⑤総括

あおりんご