どうも、あおりんご(@aoringo2016)です。
2020年4月6日(月)に安倍総理が新型コロナウイルスの感染拡大に伴う第三段緊急経済対策となる方針を示し、2020年4月30日(木)に補正予算が国会で可決されました。
そのときにまとめた記事は以下の関連記事になります。
<関連>【コロナ対策の給付金は国債】成立した2020年度補正予算と財源をわかりやすく解説
そして2020年5月末にさらなる経済対策として内閣にて第二次補正予算案が閣議決定されていました。
<関連>【閣議決定まとめ】第二次補正予算案の内訳とは?日本経済活性化に向けたコロナウイルス対策
2週間ほど空きましたが、2020年6月12日(金)に第二次補正予算が国会で可決されました。
今回はその第二次補正予算についてグラフを用いてわかりやすくお伝えしたいと思います。
- 2020年4月30日の2020年度補正予算追加:25.69兆円
- 2020年6月12日の2020年度第二次補正予算追加:31.91兆円
- 追加予算の財源は公債(国債)発行
2020年6月12日に決定した2020年度一般会計の第二次補正予算追加分
2020年6月12日(金)に決定した2020年度一般会計の第二次補正予算の追加分についてです。
今回もコロナウイルス関連の対策が第二次補正予算に盛り込まれました。
予算追加額は以下のとおりです。
- 予算追加額:31.91兆円
詳しく見ていきましょう。
2020年度一般会計の補正予算(歳入):31.91兆円
2020年度の第二次補正予算追加分の歳入は以下のとおりです。
- 2020年度の予算追加分の歳入:31.91兆円
内訳は以下のとおりです。
図1.にあるとおり予算追加分の歳入の内訳は
- 公債金(29%)
- 特例公債金(71%)
であることがわかりました。
第一次補正予算と同様に増税ではすぐに対応できないため、公債(国債)の追加発行により補正予算を賄うことがわかりました。
2020年度一般会計の補正予算(歳出):31.91兆円
つづいて歳出についてです。
歳出予算も
- 2020年度の予算追加分の歳出:31.91兆円
となり、歳入と同額です。
また簡単な内訳は以下のとおりです。
図2.にあるとおり予算追加分の歳出の主な内訳は
- 財務省(48%)うち、10.00兆円が新型コロナウイルス感染症対策予備費
- 経済産業省(26%)うち、10.20兆円が経済支援対策
- 厚生労働省(12%)うち、2.88兆円が新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金
であることがわかりました。
つまり、公債(国債)発行によって賄われた政府の追加補正予算31.91兆円の10兆円が財務省の新型コロナウイルス感染症対策予備費となることがわかりました。
国会が6月末で閉会するため、今後コロナウイルスの第二波が場合に備えての予備費という意味で設けられた財源ということでしょうか。
また今回の第二次補正予算が前回の第一次補正予算と大きく違う点として、経済対策に重点を置いていることがわかります。
その主な項目として
- 新型コロナウイルス感染症対策中小企業等持続化給付金
- 新型コロナウイルス感染症対策中小企業等家賃支援給付金
- 中小企業経営支援等対策委託費
- 中小企業経営支援等対策費補助金
- 経営安定関連保証等基金補助金
- 事業環境整備対策費補助金
- 中小企業再生支援利子補給補助金
- 株式会社日本政策金融公庫出資金
- 株式会社商工組合中央金庫出資金
- 危機対応円滑化業務出資金
が挙げられています。
実際にこれらの資金が本当に世の中で使われて経済の刺激策へとつながるのかは少し疑問に感じています。
いっそのこともう一度10兆円をばらまいた方が、国民の家賃補助や食費などに直接的に消費活性化につながるのではないかと考えているからです。
まとめ
今回はその第二次補正予算についてグラフを用いてお伝えしました。
- 2020年4月30日の2020年度補正予算追加:25.69兆円
- 2020年6月12日の2020年度第二次補正予算追加:31.91兆円
- 追加予算の財源は公債(国債)発行
第二次補正予算案が可決され、追加枠は設けられたものの、本当に経済活性化までに持っていけるのか少し疑問につながりました。
今後の経過を見ていきたいところです。
あおりんご
出典
出典:財務省ホームページ