どうも、あおりんご(@aoringo2016)です。
あなたは、企業物価指数について知っていますか?
企業物価指数とは、企業間で取引されている商品の価格を指数化したものです。
今回は、その企業物価指数の統計データをグラフしましたので、歴史推移を見ていきましょう。
- 企業物価指数は、企業間取引の価格のこと
- 統計データを取りはじめた時期からの企業物価指数グラフ推移
- 過去20年間の企業物価指数グラフ推移
まず企業物価指数ってなに?
企業物価指数とは
企業物価指数とは、企業間で取引されている品質を固定した商品の価格を指数化したものを日本銀行から発表する。
目的は、企業間で取引される商品に関する価格の集約を通して、商品の需要と供給の動きを把握し、景気動向ひいては金融政策を判断するための材料(景気動向を測る経済指標)を示す。
現在の指数は、2015年を基準時点とし、100としている。
企業物価指数の詳細は、以下の記事をご覧ください。
■「銀行の銀行」である日本銀行の役割とは?10の項目をわかりやすく解説
■【日本経済】物価を表すCPI(消費者物価指数)とGDPデフレーターの違いをわかりやすく解説
■米国の歴史的経済成長!アメリカのインフレ率をCPIと推移チャートで調査
時系列統計データ!日本銀行の企業物価指数の推移をグラフ化
それでは企業物価指数の推移を見ていきましょう。
まずは統計データが取られはじめた1970年代から今までの歴史です。
企業物価指数の推移
企業物価指数は、1970年から統計データが取られはじめました。
そのなかでもっとも上昇したのはバブル前の1980年。
この時期はオイルショックがあった時代です。
やっぱり石油などのエネルギーや資源価格が上昇してしまうと、燃料はもちろんプラスチック製品などの化学製品(ナフサ)にまで影響を与えてしまうことから企業物価指数も上がってしまいます。
一方で、オイルショックが落ち着いた1985年を堺に、平成初期の2005年まで企業物価指数が下がり続けます。
直近、2008年のリーマン・ショック前までは企業物価指数も上がり続けましたが、それ以降横ばいであることがわかります。
■平成はヤバかった!失業率とは?日本の歴史を推移でわかりやすく解説
■【嘘より悲劇】ゆとり世代が失われた30年をマネーの増加量とGDP成長率から調査!
■え、経済大国第3位の日本は33位!?あなたが知らない一人あたりGDPとは
企業物価指数の内訳別推移
大きく分けて、4種類あります。
- 農林水産物
- 工業製品
- 鉱山物
- エネルギーインフラ
過去20年間の企業物価指数推移
コロナ後、世界的に超緩和された金融市場に加え、経済活動の急速な活性化が相まって、直近の企業物価指数は過去に類を見ないとてつもなく高い上昇率が伺えます。
■消費者物価指数とは?今すぐ知りたい経済指標をわかりやすく解説
■【コロナ対策の給付金は国債】成立した2020年度補正予算と財源をわかりやすく解説
■異次元緩和で保有残高どれくらい?日銀の日本株ETF買入をデータ分析してみた
過去20年間の企業物価指数の内訳推移
過去20年間を見てみると、特筆すべきは鉱山物とエネルギーインフラの合わせた資源価格です。
資源価格が徐々に上がってきて、2003年時点では70代だった数値が、直近の2022年では110を越えてきていることがわかります。
経済活動では資源が重要で、今後は資源をどのように調達するのかが経済活動の主権を握る上でカギとなってくるでしょう。
まとめ
今回は、その企業物価指数統計データのグラフ推移をご紹介しました。
- 企業物価指数は、企業間取引の価格のこと
- 統計データを取りはじめた時期からの企業物価指数グラフ推移
- 過去20年間の企業物価指数グラフ推移
あおりんご