どうも、あおりんごです。
2012年末に民主党政権から安倍政権に変わったと同時に、黒田氏が日本銀行(日銀、BOJ)の総裁に招聘され、彼が進めてきた金融緩和を総称して黒田バズーカと言われています。
そのいくつかの金融緩和政策のなかで、日銀は長く「ETF買入」を行ってきました。
ETF買入とは、日銀が日経平均やTOPIXなどのインデックスを買入れるということです。
つまり、今の日経平均やTOPIXの株価を買い支えているのは日銀であるとも言えます。
今回は、日銀が行っている「ETF買入」を、2011年から2020年までの推移データで振り返りたいと思います。
- 日銀による2011年からのETF買入額をデータ推移で振り返る
- 2011年からの日経平均株価、TOPIXを振り返る
もくじ
そもそも日銀のETF買入とは、、
日銀のETF買入とは、以下の記事のことです。

<関連>「銀行の銀行」である日本銀行の役割とは?10の項目をわかりやすく解説
日銀によるETF買入の推移データ
それでは次に、日銀によるETF買入の推移を見ていきましょう。
今回は主にETFのみの推移となります。
2010年12月~2019年12月末までのETF買入推移

出典:日本銀行
データは2011年1月から2020年12月末までのデータとなります。
このグラフ1. からここ数年で日銀はETFの買い入れをたくさん行っていることがわかります。
- 2013年 4月
- 2014年10月
- 2016年 1月
- 2020年12月
その原因として、2013年に黒田総裁が就任してから黒田バズーカを3発発射したことに加えて、全世界に大きなダメージを与えたコロナショックがあります。
<関連>【いつから】金融政策に影響を及ぼす日本銀行から発射した黒田バズーカとは
さらに、2016年7月29日の日銀による金融政策決定会合において、ETF買入を倍額の6兆円にすることを決定したため、ジャンプアップしています。
これに加えて、2020年のコロナショックにより日本銀行はETFの年間買入上限を12兆円にまで増やした結果、たくさん買い入れていることがわかります。
<関連>【コロナ対策の給付金は国債】成立した2020年度補正予算と財源をわかりやすく解説
<関連>【コロナ対策】成立した2020年度第二次補正予算と財源をわかりやすく解説
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2010年~2020年までのETF買入額の年間推移
次に日銀のETF買入額の年間の推移を見ていきましょう。

出典:日本銀行
黒田総裁が2013年に就任してから2018年までずっと右肩上がりで日銀がETFを買い入れしていました。
「異次元緩和」ということがよくわかります。
2019年は買入額を減額していましたが、コロナショックによって2020年は前例にないほどETF買いを進めていました。
なお、この期間の日銀によるETF等買入の合計金額は35兆円にまでにのぼります。
株価の推移
最後に日銀が買い入れているETFに連動する株価の推移を見ていきましょう。
- 日経225
- TOPIX
そして、今回利用するチャートは、楽天証券様のMARKETSPEED for Macです。
いつも利用させていただきありがとうございます。
日経225の株価推移

出典:楽天証券
図1. のチャートのように、日銀のETF買入の時期に伴って日経225も上昇していることがわかります。
TOPIXの株価推移
次に、TOPIXの推移です。

出典:楽天証券
図2. のチャートのように、こちらも日銀のETF買入に伴ってTOPIXも上昇していることがわかります。
これらのことから、日経225やTOPIXは日銀が一番買い入れているからこそ株価が支えられていることが一目瞭然です。
まとめ
今回は日銀によるETF買入の推移をデータでご紹介しました。
- 日銀による2011年からのETF買入額をデータ推移で振り返る
- 2011年からの日経平均株価、TOPIXを振り返る
グラフでも見たように、ここ10年は日銀によるETF買い入れによって株価が支えられていることがわかりました。
このように金融への理解を深めていくことで、自分の普段の生活に少しずつ還元させていきたいですね。
あおりんご