1-5. 【まとめ】IMF世界経済見通し

【IMF世界経済見通し発表】2021年1月時点の世界経済(改訂版)を見る3つのポイント

202101世界経済見通し

どうも、あおりんご(@aoringo2016)です。

 

コロナショックで世界が混乱に陥っている中、2021年1月にIMFが世界経済見通しを発表しました。

<IMFホームページ:IMF 世界経済見通し>

2020年10月のIMF世界経済見通しでは、コロナショックにより世界的「大封鎖」で表現していた2020年前半から経済が息を吹き返し、経済悪化が軽微だったことを示していました。

そして今回の世界経済見通しでは、2021年の世界経済は5.5%の成長予測を示しています。

その大きな要因は以下の点です。

  • 主要国における追加的な政策支援
  • ワクチンの後押しを受けて起こる景気加速

今回は、2021年1月に発表された世界経済見通しを詳しく見ていきたいと思います。

この記事のポイント3つ

  • 2021年の世界経済が5.5%の成長予測
  • 各国の政策による結果とさらなる追加的な支援
  • さらなる景気加速に向けたカーボンゼロへの投資

<過去ログ>

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2021年1月にIMFが発表した世界経済見通しの3つのポイント

ポイント1. 2021年の世界経済が5.5%の成長予測

今回の世界経済見通しで、1番のポイントとなったのは以下のとおりです。

2021年1月の世界経済見通しの一番のポイント

2021年の世界経済が5.5%の成長予測

ちょうど1年前に起こったコロナショックは、世界各国に甚大な被害を及ぼし、今まで盛んだった人の国境の行き来も一気に遮断され、まさに世界的大封鎖という悲劇になりました。

 

そのような中でIMFは、2021年の世界経済は5.5%の成長を予測しています。

 

前回のIMFによる世界経済見通し発表では、以下の世界各国が目指すべき目標・目的を示していました。

世界各国が目指すべき目標・目的

世界のあらゆる企業の倒産を防ぎ、人々の雇用を守ることにより、

各国GDP低下を抑える

202010世界経済見通し
【IMF世界経済見通し発表】2020年10月時点の世界経済を見る3つのポイントどうも、あおりんご(@aoringo2016)です。 コロナショックで世界が混乱に陥っている中、2020年10月13日にIMFが世界経...

つまり、この目標が達成される見込みであるため、5.5%の成長ができるということです。

IMFは、5.5%の世界経済成長予測を遂げるためには、2つのキーポイントが必要であると考えています。

  • 主要国における追加的な政策支援
  • ワクチンの後押しを受けて起こる景気加速

ひとつずつ見ていきましょう。

ポイント2. 各国の政策による結果とさらなる追加的な支援

まず、図1.からわかるように、各国の経済対策と中央銀行による金融政策により、倒産の増加を防いだどころか減少させたことを確認。

2021年1月 世界経済見通し 倒産グラフ
図1. 2021年1月 世界経済見通し 倒産グラフ(出典:IMF)

人々の雇用が確保されたことから、IMFが掲げたひとつの目標が達成されました。

 

日本政府はコロナ後の対応として、以下の経済対策を迅速に発表しました。

<関連>【コロナ対策の給付金は国債】成立した2020年度補正予算と財源をわかりやすく解説

<関連>【コロナ対策】成立した2020年度第二次補正予算と財源をわかりやすく解説

 

政府の経済対策は資金源が国債であるため、これを下支えするように日本銀行も金融政策である買いオペETF買入を積極的に行いました。

<関連>【95%の国民が知らない】日本政府が発行している国債とは?その仕組みをわかりやすく図解

<関連>日本銀行の買いオペと売りオペをわかりやすく図解します。

<関連>日本銀行によるETF買い入れとは?わかりやすく図解

結果的に、これらによって大きな経済下ブレを防止

日本でもある一定の雇用が確保され、最悪の事態は回避できたと言えるでしょう。

 

そして2021年の世界経済下支えと成長加速に期待されるのが、日米の追加的な経済対策です。

2021年1月に、アメリカではバイデン政権が誕生しましたが、バイデン大統領は経済回復のために大々的な経済対策を見込んでいます。

一方日本では、2020年12月末に第3次補正予算案が閣議決定されました。

<関連>【閣議決定】2020年第三次補正予算案の内訳とは?アフターコロナを見据えた日本経済の活性化

これらの追加緩和が世界の経済成長を後押しすると見ています。

ポイント3. さらなる景気加速に向けたカーボンゼロへの投資

さて、ワクチン供給が世界中へ行き渡ることが待たれますが、一方で「カーボンゼロ」が世界の経済成長をけん引すると想定されています。

カーボンゼロとは、パリ協定にて決まった地球温暖化の主な原因となっている温室効果ガス排出をなくし、クリーンエネルギーと言われている再生可能エネルギーにより電力をカバーする方針のことです。

世界がここに投資することによって、世界を大きく引き上げようと動き出しています。

カーボンゼロやパリ協定に関しては、以下のyoutubeにて解説していますので合わせてご覧ください。

まとめ

今回は2021年1月に発表された世界経済見通しをご紹介しました。

この記事のポイント3つ

  • 2021年の世界経済が5.5%の成長予測
  • 各国の政策による結果とさらなる追加的な支援
  • さらなる景気加速に向けたカーボンゼロへの投資

あおりんご