投稿日:2019/10/26
更新日:2019/10/26
どうも、あおりんご(@aoringo2016)です。
先日、IMFによる世界経済見通しの2019年10月分が発表されました。
前回発表された世界経済見通しは 減速傾向 、2018年の成長率は 3.6% で、2019年の成長率は 3.3% ほどになるとお伝えしました
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そして、2019年10月にIMFが発表した世界経済見通しは 減速継続 と発表しており、2019年の成長率は 3.0% の見通しと前回発表時よりも下方修正されています。
それでは、今回も世界経済見通しのポイントを抑えていきましょう。
IMFが発表した世界経済見通しの3つのポイント
ポイント1. 製造業や世界貿易が減速
まずは、世界的に製造業や貿易の減速がつづいています。
主な原因としては、
- 米中貿易摩擦
- ブレグジット
といった、保護貿易の壁 によるものです。
とくに大国のアメリカや中国が保護貿易による関税の引き上げや貿易の政策をめぐって、先行き不安が投資と消費の需要を抑えてきました。
その結果、2019年の世界経済成長率(実質GDP成長率)は世界金融危機以降でもっとも低い 3.0% になる予測を立てています。
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またユーロ圏や中国では 新排ガス規制 により、消費を牽引する自動車産業も停滞しているようです。
ポイント2. サービス業は堅調
貿易障壁の影響を受けやすい製造業とは反対に、ほぼ世界各国で サービス業は堅調に推移 しているようです。
このため、先進国の労働市場は好調な状況がつづいており、賃金も順調に上がってきています。
一方で、製造業の停滞がサービス業に影響するのか、またいつごろに影響しはじめるのか、が懸念点としてあります。
ポイント3. 世界的な金融緩和状態の継続
さらに頭に置いておく必要があるのは 世界的な金融緩和状態が継続中 であることです。
前回4月にもお伝えしたように現在は インフレの圧力 がなくなっています。
理由としては
- 世界的な金融緩和
- モノの需要がない
ことにあります。
したがいまして、インフレ圧力がおさえられており、金融市場も良い状態が維持できています。
日本の金融緩和政策に関しては以下の記事でご紹介しておりますので、合わせてご覧ください。
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個人的な考え
世界の経済市場は 停滞 していることがわかりました。
個人的には、今後の経済見通しはやはり 米中貿易摩擦 がどうにかならないと、進まないように思います。
また世界的には金融緩和が継続されていますが、これは世の中の「カネ余り」を意味します。
だぶついたお金がどこに向かうのか、バブルを引き起こすのか、個人的にはこのあと世の中がどうなるのかとても楽しみです。
一方で「米中貿易摩擦に進展模様!!」や「貿易交渉、一部合意か!?」などのニュースにより、株式市場が踊らされているように思います。
何も決まったわけではない思惑にともなって上下する株価に一喜一憂するのではなく、実際に出ている数字をもとに行う企業価値の判断と、それに対する株価との比較を冷静に行うことが投資では大切ではないか、と考えています。
まとめ
今回は、2019年10月にIMFが発表した世界経済見通しについてお伝えしました。
世界経済の成長が減速し、それが続いていことがわかりました。
原因はやはり、米中貿易摩擦が主なポイントでした。
アメリカと中国との世界の覇権争いなので、このまま進まないことも考えられます。
経済の先行きはよくないですが、それ以外に投資で運用できる方法を見つけたいと思います。
今までにも世界経済は好景気と不景気を繰り返してきました。
それにともなって日本も影響を受けました。
その歴史のひとつとして昭和初期の経済についてご紹介しておりますので、ご覧ください。
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さらに、1929年に起こったアメリカの暗黒の木曜日についても解説しておりますのでご覧ください。
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(執筆途中)
また経済の流れに沿いながら、どういうふうに投資と向き合うのかが大切であるのではないでしょうか。
投資をまだはじめてない方(特に20代)は以下の記事をご覧ください。
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