どうも、あおりんご(@aoringo2016)です。
今回は『 謎のトレーダー「しん」の株バリュー投資法 』をご紹介したいと思います。
株式市場で株を買うときの基本的な観点の解説をわかりやすく書かれています。
一度お会いしたことがあり、投資家として尊敬している方です。
ぼくがしんさんの本について物申すのは恥ずかしく、非常に失礼極まりないことは承知していますが、知識を吸収し、先輩を超えていくために、感謝の気持ちを込めて、書いてみたいと思います。
『謎のトレーダー「しん」の株バリュー投資法』はどんな本?
著書 / 著者 など
- 著書:謎のトレーダー「しん」の株バリュー投資法
- 著者:しん
- 発行日:2005年 2月 7日 第1刷発行
本のストーリー
しんさんは、大学時代から株式投資をはじめられました。
最初は儲からなかったそうなんですが、グレアムとバフェットに出会ってから投資方法を バリュー投資 にシフトされたようです。
しんさんから影響を受けた凄腕投資家さんもたくさんいらっしゃるので、ぼくもぜひとも読んでみたいと思いました。
しんさんとは何度かお会いさせていただきましたが、すごい温厚で優しい方です。
必読すべき3つの理由
初心者でも経験者でも投資の基本がとにかくわかりやすい
ぼくもそうだったのですがとくに初心者の方は株をやるとき、何をどこを見ればいいのかわからないことが多いと思います。
しかし、この本を読めば投資の基本的な用語や方法がわかりやすく解説されています。
たとえば、
- 財務諸表の解説
- PBRの意味
- PERの概念
- ROEやROAの考え方
などといったところです。
また、長く投資を続けていると原点がどこだったのかわからなくなるときもあると思います。
ぼくもいろんな投資手法に触れることができたおかげか、つい最近まで迷っていました。
株式の世界に長く身を置かれているかたでも原点回帰や基本に戻るときには最適な本です。
企業の “価格” と “価値” に注目した投資の実践
2019年現在では “価格” と “価値” に注目した本は多く存在しているかと思います。
しかしながら、2000年前半頃はどちらかといえばテクニカル中心であり、ファンダメンタルズはあまり日の目を浴びてこなかった、と聞きます。
この本を2005年に出版されたしんさんは、すでにこのころから企業の “価格“ と “価値“ について着目されて投資されていました。
そこで企業の価値を測るにはモノサシが必要です。
モノサシというと、たとえば人の健康状態を測定するときに、身長、体重、体脂肪率、血液検査など、いろんなモノサシを使うと思います。
それと同じように、企業価値を測るにもいろんなモノサシがあります。
これらのモノサシを利用して、今の時価総額が企業がもつ価値に対して高いのか安いのかという点を評価します。
「日本で投資する」視点に立った解説
さらにしんさんは日本株ではどうかという視点に立たれています。
グレアムやバフェットを参考にされていますが、それはあくまでもアメリカを対象とした投資方法です。
したがって、それをそのまま日本株に適用するのではなく、ひとつ考えて日本ではどのように利用すればいいのかを教えてくれます。
ぼくバフェットの本は読みましたが、しんさんの本を読んでいて「たしかに日本株視点に立って考えるということが欠落していたなぁ」と考えさせられました。
まとめ
今回は、「『謎のトレーダー「しん」の株バリュー投資法』を読む3つのポイント」をご紹介しました。
このようにこの本からは
- 初心者でも経験者でも投資の基本がとにかくわかりやすい
- 企業の “価格” と “価値” に注目した投資の実践
- 「日本で投資する」視点に立った解説
を中心として書かれており、非常に参考になりました。
とても勉強になる本ですので、投資家なら一度は読んだほうがいいのではないでしょうか。
おこがましいですが、改めて感謝したいと思います。
しんさん、ありがとうございました。
絶版となっており、今は人気の本ですので、手には入りにくいかと思いますが、もし読める機会があればぜひ読んでみてください
参考文献
- しん(2005)『謎のトレーダー「しん」の株バリュー投資法』かんき出版.