歴史に学ぶ

【1929年 暗黒の木曜日】ウォール街大暴落のわかりやすく解説 ② 熱狂

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投稿日:2019/12/22

更新日:2019/12/22

 

どうも、あおりんご(@aoringo2016)です。

 

前回の 【1929年 暗黒の木曜日】ウォール街大暴落のわかりやすく解説 ①序章 でも書いたように「歴史はくりかえす」といいます。

 

それは 歴史を学ばない人がくりかえす という意味です。

 

株式市場の世界ではバブルと大暴落は常にとなり合わせで 熱狂絶望 のこの2つがくりかえされてきて今につながっています。

 

以前にこのブログでもご紹介したように、実は1927年に日本ではすでに 昭和金融恐慌 でバブルと大暴落が起こっていました。

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人の熱狂にともなって膨れ上がったバブルは、最後はじけて絶望にかわります

 

今回も前回に引き続き、超有名なアメリカの 暗黒の木曜日 をご紹介してきたいと思います。

 

歴史を知ることで、自分が将来経験するであろうことを知っておくことも大切です。

 

(1924年代後半)株価が上昇しはじめる

①序章でも書いたようにフロリダの不動産バブルは、1926年前半にはすでに過熱感を帯びていました。

おそらく、過熱感を一番はやく感じた人たちが順番に資金を不動産から引き上げていき「次の投資先へ」と資金が流れた先が「株」だったのではないでしょうか。

 

それではウォール街大暴落である暗黒の木曜日につながるまでのスキームを見ていきましょう。

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図1. ウォール街大暴落のスキーム ~ ② 熱狂 ~

スキームは図1.のとおりとなっています。

 

(1924年代 後半~1926年代)株価が上昇しはじめ、持ち合い期間に突入

まずは1924年〜1926年にかけて、株価が上昇しはじめ、持ち合い期間に突入しました。

1926年は急落、暴落に対する強い上げが見られたようです。

なんだか2018年〜2019年に似ていますね。

 

(1927年代 前半)本格的な上昇相場と重要なできごと

1927年には本格的な上昇相場が到来しました。

上げを記録しなかった月は2回しかないなど、1年間で69ドルも上がっていったようです。

 

そしてこの本格的な上昇のあいだで FRB(アメリカの中央銀行、日本で言えば日銀)が重要な決断 をしていました。

それは 金融緩和政策 です。

 

イングランド銀行総裁 モンタギュー・ノーマン

ドイツ中央銀行総裁 ヒャルマー・シャハト

フランス銀行副総裁 シャルル・リスト

と錚々たるメンバーがアメリカに渡り、FRBに対して金融緩和を要求しました。

 

FRBはこれを呑み、1927年にFRBが金融緩和政策行いました。

その内容は

  • 政策金利の引き下げ
  • 市場の国債買いオペ

だったそうです。

 

なお 中央銀行の役割 に関しては以下の記事をご覧ください。

【関連記事】

⇒ 【日本銀行の役割とは】日銀と世の中のお金の流れをわかりやすく解説

 

また 政策金利 と中央銀行の 買いオペ に関しては以下の記事でご紹介しています。

⇒ 【簡単】日銀当座預金とマイナス金利をわかりやすく解説

⇒ 【図解】日銀の買いオペ・売りオペとは? わかりやすく解説

 

この金融緩和により 政策金利を4%から3.5%に引き下げ さらに市場の 国債を買い 世の中へお金を流していました。

 

そして、この世の中へ流れていったお金が向かった先が株式市場だったようです。

 

(1928年~1929年)バブル到来

これらの結果株ブームがやってきました。

バブルです。

バブルがきた原因として以下が考えられています。

 

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図2. ウォール街大暴落のスキーム ~ ② 熱狂 ~

図2. にあるように当時のアメリカ企業の業績は良好だったようです。

基本的に企業の価値(利益)が上がれば、株価も一緒に上がることが株式投資のしくみです。

【関連記事】

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さらにフロリダの不動産バブルの崩壊もあり、お金は行き場を失っていました。

 

極めつけのFRBの金融政策により、世の中のお金はジャブジャブで溢れかえっていたことがわかります。

 

その 溢れかえったお金の行き着く先に株式市場があったということ です。

 

バブルを示す指標(信用取引)

人は 欲望の塊 です。

株をやるということは 儲けたい と言っているのと同じようなものです。

 

しかも「儲けたい」欲望が強くなれば「時間をかけずにはやく儲けて遊びほうけたい、自分のやりたいことをやりたい」と考えるのも普通なことです。

 

人が「はやく儲けたい」と考える指標が 信用取引 につながります。

信用取引とは、自分のお金ではない他人のお金を借りて、つまりレバレッジをかけて株を買うことです。

 

当時のアメリカでは “投機” ブームが起こり 信用取引が膨張していた そうです。

手元資金がなくても信用取引による資金調達で値上がり益を狙える簡単に儲かる相場、人々はそれだけでその陽気さに熱狂し、酔っていたそうです。

 

まとめ

今回は1929年に起こった暗黒の木曜日(ウォール街大暴落)までのその直前の熱狂の最中まで、をお伝えしました。

 

さてここで、みなさんは途中に気づきませんでしたでしょうか。

1927年当時のFRBは金利の引き下げと国債買いオペによる金融政策を行いました。

 

でもこれ、、2019年現在の 世界の状況 と変わりませんよね笑

気がついていましたか?

 

とくに、現在の日本銀行も1927年のアメリカのFRBと同じように、大規模な金融緩和政策(金利の引き下げと大量の国債買い)を行っています。

つまり 超低金利+潤沢な資金量 が今の世の中には起こっています。

アメリカではその後、FRBから大量に放出されたお金は株式市場に流れていきました。

 

今の日本ではどうでしょうか。

 

個人的には、日本では外国人投資家が日本の株式市場をたくさん売買しているので、日本人のお金が市場に大量に流れ込んでいるとはまだ言えない状況 だと考えていますが。

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⇒ 【データで見る】外国人投資家の日本株式資産額と株式保有比率の推移

 

自分の周りの人(例えば、会社のとなりの人や部長、主婦さんや学生など)が「株ってかんたんに儲かる!!!」と言いはじめたらそこが高値圏かもしれません。

 

さて、次回は歴史的に語りつがれる「暗黒の木曜日」をお伝えしていきたいと思います。