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【社会人なら知っておきたい】お金の動きを表す貸借対照表とは

貸借対照表から見る企業価値5

どうも、あおりんごです。

 

みなさん、貸借対照表という名前は聞いたことありますでしょうか。

貸借対照表とは財務諸表のひとつで、本当は以下の3つから構成されています。

  1. 貸借対照表
  2. 損益計算書
  3. キャッシュフロー計算書

 

投資家や社長、その企業の経理など、会社のお金を扱われている方であればとてもよく理解されているかと思います。

 

一方で大学生はもちろん、入社されて間もない新入社員や営業の方は「なにそれ?」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。

 

正直なことを言うと、この貸借対照表は本当に理解しておくとなにかとおトクです。

なぜならすべての組織、企業はもちろん国や家計まで、必ずこの貸借対照表のしくみでお金が流れていくからです。

みなさんの家計も同じように必ず貸借対照表はあります。

しかし残念ながら理解されている方が本当に少ないです。

 

そこでみなさんが損しないために、今回は大学生、新卒なりたてや社会人の方へ向けて貸借対照表についてご説明したいと思います。

貸借対照表とは

その前に会社について

大学(もしくは高校や専門学校)を卒業して社会人になれば、どこかの会社に就職する人が圧倒的に多い日本であります。

会社ではせっせと働いてその対価である「給料」をもらってぼくたちは日々の生活を送って、生きています。

 

そんな会社に属しているぼくたちではありますが、どうやってぼくらの給料がもらえるように会社が運営されているかについて考えたことはありますでしょうか。

 

会社は会社の運営責任者である社長が お金を集めてきて建物や機械、ソフトウェアなどに投資して新たにお金を生み出すということ を行っています。

これを 経営 といいます。

その会社の社長が経営をするため、社長の別名を 経営者 とも言います。

 

そして、経営者が どこからお金を集めてきてどこに投資をしているのか、ひと目でわかるようにした表が貸借対照表 となります。

 

会社がお金を集める3つの方法

会社がお金を集めるには3つの方法があります。

それは

  1. 他人からお金を借りてくる
  2. 資本家からお金を入れてもらう
  3. 自分で稼ぎ出す

方法1. 他人からお金を借りてくる

他人からお金を借りてくる方法は、例えば 銀行から借金をすること です。

銀行からお金を借りてきて企業を営みます。

もちろん他人から借りたお金は必ず満額と利子をつけて返さなければいけません。

 

方法2. 資本家にお金を入れてもらう

資本家にお金を入れてもらう方法は、その名の通り 資本家(投資家)から資金を調達すること です。例えば株式上場や最近話題のエンジェル投資がそれにあたります。

 

「将来、これだけの利益を出すビジネスモデルがあるのでぼくたちの株を買って資金を入れてください」というものです。

日本にあるほどんどの会社は「株式会社」と付きますが、株式を発行しているので株式会社と言われています。

 

方法3. 自分で稼ぎ出す

この方法はみんながかなり見落としている項目かもしれません。

人から資金を得ることも資金調達することではありますが、自分で稼ぎ出すこともひとつの資金調達です。

 

インターネットが発達している今の時代では、資金ゼロでお金を稼ぐことも可能です。

その得た資金をもとに徐々に資金を大きくしていくこともまた企業運営のひとつです。

 

これら3つの方法を使って資金を調達し、自分の商売(ビジネス)に必要な資産へ投資して、新たなお金を生み出します。

 

自分で稼いだお金は財務諸表のうちの損益計算書でお金の動きを表しています。

こちらの関しては以下の記事で解説していますので合わせてご覧ください。

⇒ 【社会人なら理解必須】 企業のお金の流れを示す損益計算書とは

 

貸借対照表(バランスシート)とその構造

貸借対照表とは、どこからお金を集めてきてどこに投資をしているのかを示す表であり、さらに資金調達方法が3つあるとお伝えしました。

 

そしてそれらのお金は貸借対照表のうえでは大きく3つの項目に割り振られます。

つまり企業の

  1. 資産
  2. 負債
  3. 純資産

の3つです。

これらを文章であらわすと「負債、純資産からお金を集めてきて、そのお金を資産に投資する」という表現になります。

 

貸借対照表(バランスシート)の構造

では貸借対照表を図で表していきましょう。

図1. の以下のとおりです。

 

図1. バランスシート
  • 借方(左側):資産
  • 貸方(右側):負債、純資産

 

というような形で、両側が天秤のように同額で均衡(バランス)しています。

したがって日本では英語表現で Balance Sheet と言われています。

 

本来の英語の由来は、 Balance とはお金を使う場面では「残高」と表すためそれを示す表なので Balance Sheetと使われており、貸借対照表の別名は 財産残高一覧表 ともいいます。

 

一般的には資産から順に説明していくことが多いですが、最初に会社は「負債、純資産からお金を集めてきて、そのお金を資産に投資する」という表現を用いましたので、最初は負債から説明していきます。

 

バランスシートの負債

まず負債とは、バランスシートの右側に位置しており 他人からお金を集めること でここに記載されます。

つまり「方法1. 他人からお金を借りてくる」となります。

 

例えば、銀行や信用金庫といった場所からお金を借りれば「借入金」などというかたちでこの負債項目に追加されます。

貸借対照表から見る企業価値2
図2. バランスシート(負債)

また、借りたお金には性質があり、以下の通りとなっております。

  • 流動負債(短期借入金):1年以内に返さなければいけない借りたお金
  • 固定負債(長期借入金):返さなければいけない期間が1年以上ある借りたお金
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図3. バランスシート(流動負債、固定負債)

また、図2のように、流動負債は負債項目の中でも上の方に書かれており「流動性が高い」と表現され、逆に固定負債は負債項目の下の方に書かれていて「流動性が低い」といいます。

 

バランスシートの純資産

つぎに純資産とは、こちらも負債と同じようにバランスシートの右側にかかれており他人から借りてきたお金であります。

しかし負債と違った点は 返さなくてもよいお金が純資産 に追加されます。

貸借対照表から見る企業価値4
図4. バランスシート(純資産)

したがって「資本金」という項目が「方法2. 資本家にお金を入れてもらう」にあたります。

 

さらにお金を集める方法がもうひとつありました。

それは「方法3. 自分で稼ぎ出す」です。

つまり、自分でビジネスをして稼いだお金が当期純利益となって「利益剰余金」というかたちでバランスシートにのってきます

したがって、図5のような項目で純資産は構成されます。

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図5. バランスシート(資本金、利益剰余金)

バランスシートの資産

最後に資産項目です。

負債や純資産は「どこからお金を集めたか」でしたが、それらと違って資産は「どこへお金を使うか」という表現になり、別の言い方で伝えれば「投資したか」となります。

貸借対照表から見る企業価値5
図6. バランスシート(資産)

例えば、洗濯機を製造するために

  • 土地:洗濯機を作るための工場の建物を建てる場所
  • 建物:洗濯機を作るための工場の建物
  • 機械:洗濯機を作るための機械

が必要だったとします。

これらを経営者が 集めてきたお金で購入(投資) すれば 資産 としてバランスシートにのってきます。

 

一方で経営者が集めてきたお金が現金のままで置かれていたとしてもバランスシート上では「現金」という資産で計上されます。

 

貸借対照表から見る企業価値6
図7. バランスシート(流動資産、固定資産)

また、負債と同じように資産にも性質があります。

  • 流動資産:1年以内に現金化する予定の資産
  • 固定資産:1年以内には現金化する予定のない資産

となっています。

 

こちらも負債と同じように資産項目の上に書かれていれば「流動性が高い」と表現され、下の方に書かれていれば「流動性が低い」と表現されます。

まとめ

今回は、社会人にはあまり理解されていない貸借対照表についてご説明しました。

この貸借対照表は本当に理解しておくと本当に便利です。

 

なぜならすべての組織がこの貸借対照表の上でお金が動いているからです。

家計で考えるなら、家を建てるために銀行から お金を借りて(負債)きて、その家を購入するために お金を使います(資産)

 

家計では資産からお金を稼ぐわけではありませんので、純資産の項目はありません。

つまり負債と資産のみの貸借対照表となっています。

 

そうやって身近なものに当てはめていくと理解しやすいですよね。