昭和金融恐慌②_1-2

【歴史に学ぶ経済サイクル】昭和金融恐慌をわかりやすく解説 ②直前

投稿日:2019/9/11

更新日:2019/10/9

 

どうも、あおりんご(@aoringo2016)です。

 

前回は「昭和金融恐慌をわかりやすく解説 ①発端」をお伝えしました

⇒ 【歴史に学ぶ経済サイクル】昭和金融恐慌をわかりやすく解説 ①発端

 

今回は「昭和金融恐慌の直前」をお伝えしたいと思います。

個人的には、好景気直後、暴落時の人の動きはとても勉強になります。

 

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(1920年~1923年)昭和金融恐慌の直前スキーム

さて、戦後好景気からの暴落のあとは図1. のように進んでいきました。

 

昭和金融恐慌のスキーム ~直前~
図1. 昭和金融恐慌のスキーム ~直前~

(1920年〜)国民に広がる信用不安

企業業績が悪化、倒産し、銀行が貸し出していたお金が返ってこなくなり、銀行も破綻につながっていきました。

 

国民や企業は銀行を信用してお金を預けており、銀行はそれを他の人に貸し出すことで利ざやをもらっています。

 

銀行が破綻するとなれば、そこに預けている国民や企業は

「銀行に預けているお金が返ってこなくなるのではないか!?」

という不安心理(信用不安)が芽生えます。

 

そして、信用不安が全国に広がっていきました

 

(1920年~)暴落後の中間景気

政府や日銀はこのときの暴落を「好景気による反動」と考えながらも、救済措置として融資を行い、暴落後の中間景気が訪れました。

 

経営困難な企業などは、本来であればこのときの暴落によってしっかりと整理されるべきだったのですが、政府や日銀による救済措置のおかげでそういった企業は「ゾンビ企業」として生き残ってしまいました。

 

このゾンビ企業が将来おこる昭和金融恐慌を引き起こす原因につながっていきます。

 

(1923年)関東大震災とその救済

さらなる景気活性化が待たれたこの時期に、日本は特有の災害に見舞われました。

 

1923年 関東大震災

 

関東を中心とする大地震によって、日本は甚大な被害を受けてしまいました。

(関東大震災の被害の様子は省きます)

 

これを受けて、政府と日銀は主に3つの救済措置を行いました。

 

関東大震災への3つの救済措置
図2. 関東大震災への3つの救済措置

①震災手形割引損失補償令

これは、流通できない手形や流通が困難な手形に対し、日銀が再割引することによって流動化させることを目的とした令を出しました。

 

②輸入品の増加

日本には生活必需品が不足しているため、外国から輸入品を増やしました。

その結果、為替は円高に振れました

 

③復興のための公債発行

復興のため、国債などの公債を発行し、それを増やしていきました。

 

震災手形が財界のガンへ

関東大震災によって被害を受けた企業がもつ手形を割り引いて、世の中にその手形が流れるように行った措置ですが、この措置がまたもや先程のゾンビ企業の延命につながりました。

 

震災手形が昭和金融恐慌につながる財界のガンに
図3. 震災手形が昭和金融恐慌につながる財界のガンに

つまり、経営が行き詰まり、倒産寸前までに追い込まれていた企業や銀行が震災対策のための救済措置を経営の延命手段として悪用していました。

 

関東大震災の救済措置が財界のガンにつながっていき、1927年に大問題に発展していきます。

 

まとめ

今回は「昭和金融恐慌の直前スキーム(1920年~1923年)」をお伝えしました。

 

経営困難な企業が必死で生き残ろうとする場面が見えていました。

 

こういった一面を見ていると、人間は自分の運やツキ、流れが悪くなると、どんな手段をつかってでも生き残ろうと必死になる様子がここから伺えます。

 

人が歓喜と悲哀のあいだでどう行動するのか、を垣間見ることが歴史を知る上で(とくに株式市場に生き残る上で)大切なのではないでしょうか。

 

次回は「昭和金融恐慌、真っ只中のスキーム」をお伝えしていきます。

 

次回はコチラ

⇒ 【歴史に学ぶ経済サイクル】昭和金融恐慌をわかりやすく解説 ③突入

 

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