1-1. 日本の経済

アメリカ物価急上昇の理由とは!?2021年のインフレ率が5.6%

2015年から2021年までのアメリカのインフレ率

どうも、あおりんご(@aoringo2016)です。

 

今、アメリカではCPIから算出されるインフレ率が5.6%と急上昇しています。

そこで今回は、アメリカのインフレ率についてご紹介します。

この記事のポイント

  • インフレ率が急上昇している
  • その3つの理由は、コロナ対策、経済回復、カーボンニュートラル
  • 資源価格高騰は悪性インフレを呼ぶ可能性

アメリカのCPIの直近6年のCPI推移

アメリカのCPIの時系列推移(2015年~2021年)

次にアメリカの2015年から2021年までのCPIの時系列推移を見ていきましょう。

2015年~2021年のアメリカCPI推移
グラフ1. 2015年~2021年のアメリカCPI推移
(出典:アメリカ労働統計局)

グラフ1は、アメリカの2015年年から2021年までのCPIのデータです。

ずっと上がりつづけています。

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直近6年のアメリカのインフレ率(CPIの前年同期比)

次に、アメリカのインフレ率(CPIの前年同期比)を見ていきましょう。

2015年から2021年までのアメリカのインフレ率
グラフ2. 2015年~2021年のアメリカインフレ率推移
(出典:アメリカ労働統計局)

グラフ2からわかるように、直近6年は、2015年以降コロナという未曾有の世界的災害に見舞われたのにも関わらず、アメリカは毎年のように物価が上がっています。

さらに、直近の2021年9月は、インフレ率が急上昇しています。

この理由について見ていきましょう。

アメリカインフレ率急上昇の3つの要因

① コロナ対策の雇用維持や現金給付

国民の雇用維持に向けた企業の救済、さらに経済の消費が滞らないようにと国民に現金給付しました。

そうすることで、世の中にお金が回り続けるよう、政府がコントロールしました。

② コロナ後の経済急速回復

2020年は、世の中が停止した時代となりました。

その反動を受けて、世界中で経済活動が急速に回復に向かい、人々の消費が戻りつつあります。

①の理由でも示した現金給付などを用いて、お金を使う動きが活性化されていることから、過去2年間にになかった需要が進んでいることです。

③ 石油などのさまざまな資源価格高騰

石油を使わずにクリーンなエネルギーで過ごす脱炭素社会を目指して、石油の生産を少なくしていく動きがこの2年で一気に高まりました。

一方で、コロナショック後に向けた経済復活でサプライチェーンを動かそうと、船や飛行機で石油などのエネルギーを使う反動が起こりました。

石油の生産を少なくするカーボンニュートラルの動きと経済復活による石油エネルギーの動きが衝突。

石油価格が上がった結果となりました。

資源価格高騰は悪性インフレを呼ぶ可能性

今回のインフレ率急上昇を受けて、アメリカや日本、インドなどは、石油原産国からなる石油輸出国機構(OPEC)や非加盟の産油国(OPECプラス)に増産要請しました。

しかしながら、OPECとOPECプラスは、増産を見送りました。

資源価格の値段が高くなってしまうと、給料が上がらない一方で、人々の生活コストが高くなってしまうので、経済が疲弊してしまう悪性インフレに繋がる可能性があるので、注意が必要です。

実は、過去にも石油価格高騰でインフレ率が急激に上昇し、アメリカ経済を含む世界各国で経済の困窮が起こりました。

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まとめ

今回は、アメリカの直近のインフレ率についてご紹介しました。

この記事のポイント

  • インフレ率が急上昇している
  • その3つの理由は、コロナ対策、経済回復、カーボンニュートラル
  • 資源価格高騰は悪性インフレを呼ぶ可能性

あおりんご