2-1. 日本銀行とその役割

【推移でわかりやすく】マネタリーベースとは?日本銀行が制御するお金の量を解説

マネタリーベースの統括

どうも、あおりんごです。

日本銀行が「マネタリーベースという言葉をよく使いますが、ご存知でしょうか?

そこで今回は、日銀からのデータを踏まえて、マネタリーベースについてご紹介したいと思います。

この記事のポイント

  • お札、小銭、日銀当座預金を合計したお金の量がマネタリーベース
  • マネタリーベースは増加している
  • その要因はアベノミクスと黒田バズーカ

金融の常識!マネタリーベースとは

マネタリーベースとは

マネタリーベースとは以下のとおりです。

マネタリーベースとは

マネタリーベースとは、ぼくたちが実生活で使っているお札や硬貨、そして民間銀行が日銀に預けているお金の量を足し合わせた金額のこと

マネタリーベースの計算式

マネタリーベースの計算式は以下のとおりです。

マネタリーベースの計算式

マネタリーベース = 日本銀行券発行高 + 貨幣流通量 + 日銀当座預金

  • 日本銀行券発行高:お札の量
  • 貨幣流通量:硬貨の量
  • 日銀当座預金:民間銀行が日銀に預けているお金の量

なぜ増加している?マネタリーベースの推移データ

マネタリーベースの増加量

ではここからは、日銀から流れ出るお金の量であるマネタリーベースがどれだけ増えているのかをデータで見ていきましょう。

以下の資料は、1970年から2021年現在までのマネタリーベースを推移データで示しました。

マネタリーベース
グラフ1. マネタリーベースの時系列データ
(出典:日銀データベース

グラフ1.を見るとわかるように、マネタリーベースが2012年を堺に約490兆円ほど増えています。

このデータを見るだけでも、日本のお金の量がものすごい “増えているように” 見えます。

では、マネタリーベースがなぜ増えているのかを構成している以下の3つの増加量をわけてみて、それぞれどれが一番増えているのかをデータで確認していきましょう。

  1. お札と硬貨
  2. 日銀当座預金

お札(日本銀行発行券)と小銭(硬貨)の増加量

まずは、お札(日本銀行発行券)小銭(貨幣流通高)の増加量を見ましょう。

日本銀行券発行高と貨幣流通高
図2. 日本銀行券発行高の時系列データ
日銀データベースより出典)

2012年から2021年現在までで、

  • 日本銀行券発行高:35兆円増加
  •    硬貨流通高:1.0兆円増加

となっています。

日銀当座預金の増加量

次に、日銀当座預金の増加量を見ていきましょう。

日銀当座預金
図3. 日銀当座預金の時系列データ
日銀データベースより出典)

2012年から2021年現在までで、日銀当座預金は455兆円増加しています。

各種増加量のまとめ

この期間の増加量を比較してまとめると、以下の通りになります。

  • 日本銀行券発行高:  35兆円増
  •    貨幣流通高: 1.0兆円増
  •   日銀当座預金:455兆円増

これらからマネタリーベースの構成項目にそれぞれわけて考えると、日銀当座預金だけが増加していることがはっきりとわかります。

マネタリーベース増加の主原因:アベノミクスと黒田バズーカ

2012年に政権が安倍政権となり、金融政策である異次元緩和(通称: 黒田バズーカ)によってマネタリーベースを増加させることを決定しました。

マネタリーベースとマネタリーベースの1つの違いとは

マネタリーベースとよく混同してしまう指標がマネーストック統計です。

マネタリーベースとマネーストック統計の違いについては以下の記事で解説しています。

まとめ

今回はマネタリーベースについてご紹介しました。

この記事のポイント3つ

  • お札、小銭、日銀当座預金を合計したお金の量がマネタリーベース
  • マネタリーベースは増加している
  • その要因はアベノミクスと黒田バズーカ

あおりんご