どうも、あおりんごです。
あなたは市場公開操作を知っていますか?
市場公開操作とは、中央銀行が行う金融政策の手段のです。
そこで今回は、日本銀行の市場公開操作について解説していきます。
- 公開市場操作は日本銀行の金融政策
- 日本の例では、黒田バズーカ
- アメリカの例では、2022年の利上げ
日本銀行のオペレーションとは
日銀のオペとは、中央銀行による公開市場操作のこと
まずはじめに、日本銀行の「オペ」について解説していきましょう。
オペとは、日銀のオペレーションのことで、日本語に翻訳すると「日本銀行の操作」いう意味。
いわゆる、日本経済への金融政策にあたる。
つまり、オペは、中央銀行である日本銀行の市場公開操作を指します。
日本銀行による公開市場操作は、日本経済への金融調節の主な手段です。
中央銀行である日本銀行が、金融市場で民間金融機関との間で国債などの売買や資金貸し付けなどの取引を行います。
市場公開操作は、例えばこんな方法があります。
- 買いオペ/売りオペ
- ETF買入
- 条件付き国債買入
これらの操作を使って、日本銀行は日本経済への景気喚起や加熱した景気への抑え込みを行います。
日本銀行の市場公開操作の例
日本の市場公開操作は、わかりやすい例としてこれらがあります。
- 2013年後半からはじまったアベノミクスに対する黒田総裁による黒田バズーカ
- 2020年春に起こった新型コロナウイルス感染症への経済対策に対する国債買入(買いオペ)
市場公開操作による景気喚起は、主に政府の経済対策と一緒に行います。
政府が行う経済対策決定に伴って、その予算確保のために必ず国債が発行されます。
それを日銀が買い取る(買いオペ)によって、資金が政府に流れ込みます。
したがって、アベノミクスに対する黒田バズーカや、コロナ支援金のための政府からの10万円給付に対する国債買入は、最終的に日銀による市場公開操作で行います。
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FRB(アメリカ)の市場公開操作の例
2022年はじめアメリカのFRBは、インフレ対策に乗り出しました。
このインフレの背景として、2020年春からはじまった新型コロナウイルス感染症が発端となります。
この世界を襲ったウイルスにより、世界的に経済活動が停止。
これを受け、FRBや日本銀行などの各国中央銀行は、通貨スワップ協定を結ぶなど金融市場がクラッシュしないよう市場公開操作して、金融市場に一気にお金を流し込みました(金融緩和政策)。
その結果、今回の市場公開操作が功を奏し、金融ショックから免れることに成功しました。
その後、新型コロナウイルス感染症による驚異や不安が薄れたことで、2021年にとくにアメリカでは経済活動が戻ってきました。
一方で、冷え切っていた人々のモノの消費が爆発。
人々の「ほしい!」が、企業からの生産をオーバーしてしまいました。
したがって、アメリカではあらゆるモノの値段が上がってしまい(いわゆる物価上昇)、インフレがいき過ぎてしまいました。
FRBは、加熱しすぎた経済を抑え込むために市場公開操作を実行。
いわゆる政策金利上げと資産売出し(売りオペ)です。
これらにより、市場の金融引締を実施しました。
まとめ
今回は、日本銀行の市場公開操作について解説してきました。
- 公開市場操作は日本銀行の金融政策
- 日本の例では、黒田バズーカ
- アメリカの例では、2022年の利上げ
あおりんご