どうも、あおりんご(@aoringo2016)です。
あなたは、企業がどれくらいの日数で投資した現金を回収しているか知っていますか?
今日は企業の隠れた生命線であるキャッシュコンバージョンサイクル(CCC)についてご紹介したいと思います。
- CCCは企業における現金循環のサイクルを回転日数
- CCC = 売上債権回転日数(日) + 棚卸資産回転日数(日) – 買入債務回転日数(日)
- 企業にとって現金の扱い方は「支払いは長く、回収は短く」が良い
企業の生命線であるキャッシュコンバージョンサイクル(CCC)とは
キャッシュコンバージョンサイクル(CCC)とは
キャッシュコンバージョンサイクルとは以下のとおりです。
キャッシュコンバージョンサイクル(CCC:Cash Conversion Cycle)とは、運転資金要調達期間を示す指標であり、「投資 → 生産 → 販売 → 回収」の一連の現金循環のサイクルを回転日数に基づいて指す数値のこと。
CCC = 売上債権回転日数(日) + 棚卸資産回転日数(日) – 買入債務回転日数(日)
例えば、あなたが多くりんごを手に入ったとします。
そこで友人に少しりんごを売ったとします。
そのとき100円で人に売ったのであれば、すぐに友人からお金をもらうこと(つまり現金を回収すること)ができると思います。
しかしながらこれが企業同士の取引となれば変わってきます。
企業にりんごを売ったとしてもすぐにはお金が回収されません。
1ヶ月~数ヶ月後に回収されることになります。
この場合は売上は上がっているけどまだ企業が現金として回収できていないため、いわゆる「売掛金」の状態となります。
企業はまだ現金を回収できていませんので企業にお金が入ってきていない状態です。
一方でその間に企業は売るためにかかった費用の支払いは発生します。
例えば、
- りんごの木や肥料
- 工場や建物、光熱費
- 人件費
- 運送費、ガソリン代
などなど、考えるだけでも大変なほど費用はかかってくるものです。
しかしながら企業は現金回収がまだできていないのにも関わらず、これらの費用は支払わないといけないので、現金が足りなければ企業が経営できない状態に陥る可能性が生まれてきます。
せっかく良いアイデアでビジネスができているのに資金繰りに失敗したせいで倒産という可能性もあります。
どうしても企業の売上や利益に目が行きがちではありますが、資金繰りという隠れた生命線は企業経営にとってとても大切なのです。
これまで見てきたように、現金の支払いと回収には時差があるということです。
つまり、投資をして工場や農場を買い、りんごを生産するためにりんごの木や肥料を買い、販売するためにトラックなどで運びます。
これらそれぞれに現金の支払い(キャッシュアウト)が発生するということです。
<関連>【会社の現金】フリーキャッシュフローとその計算式とは
そこから人や企業に付加価値がついたりんごを売ることで、現金が入ってきます(キャッシュイン)。
ただここで、現金が入ってくる時期というのがすぐか数ヶ月後なのかは相手企業との契約によりけりとなります。
この企業内の現金循環がキャッシュコンバージョンサイクルということになります。
キャッシュコンバージョンサイクルの計算式と求め方
キャッシュコンバージョンサイクルの計算式
キャッシュコンバージョンサイクルの計算式は上記しましたが改めて示しますと以下の図6.のとおりとなります。
キャッシュコンバージョンサイクルは貸借対照表から考えていきます。
<関連>【お金の知識をわかりやすく】人生で大切な貸借対照表とは
売上債権回転日数とは
売上債権回転日数とは、以下のとおりです。
売上債券の回収期間を示すもの。
この期間が長ければ企業に現金が入ってくる日数が長くなるため貸倒れする危険性が高く、資金繰りが悪い状況にある可能性がある。
棚卸資産回転日数とは
棚卸資産回転日数とは、棚卸資産の仕入れから実際に販売されるまでの平均的な日数が何日分に相当するかを示す値。
長くなればなるほど、在庫が企業に溜まっていって売れていない状況の可能性がある。
買入債務回転日数とは
買入債務回転日数とは、以下のとおりです。
買入債務回転日数とは、棚卸資産や販売にかかった費用などの支払いがどれくらいの期間を持っているかを示す日数のこと。
長くなればなるほど、支払いが遅くなるため企業には有利。
まとめ
今日は企業の隠れた生命線であるキャッシュコンバージョンサイクル(CCC)についてご紹介しました。
- CCCは企業における現金循環のサイクルを回転日数
- CCC = 売上債権回転日数(日) + 棚卸資産回転日数(日) – 買入債務回転日数(日)
- 企業にとって現金の扱い方は「支払いは長く、回収は短く」が良い
あおりんご