どうも、あおりんご(@aoringo2016)です。
2023年3月28日に、日本の令和5年度国家予算が国会で成立しました。
その予算額は114兆円(前年2022年度予算:107兆円)です。
今回は、今年決まったこの国家予算についてご紹介します。
- 日本の国家予算が2023/3/28に成立
- 2023年度の国家歳入歳出予算は過去最高額の114兆円
日本における国家予算とは?
国家予算とは
国家予算とは、日本国における日本国民などから集めた税金をどのように使っていくか、というものです。
財務省が毎年7月ごろに来年度の具体的な指針を示し、年末にかけてまとめます。
そして年が明ければ、予算案を国会に提出し、審議にかけ、年度末の3/31にかけて、予算を決定するという流れです。
過去の予算
過去の予算については以下をご覧ください。
2023年度の日本の運営費用について調べた
2023年度における歳入について
日本国の収入源となる歳入についてです。
2023年度の日本の歳入合計は、過去最高金額の114兆円です。
グラフ2.のとおり、
- 税収:60.7%(69兆円)
- 国債:31.1%(36兆円)
- その他: 8.2%
の内訳となっています。
これらが日本の収入源となり、2023年度中に日本で利用されていきます。
前年度と比較すると、
- 税収:+6.5%
- 国債:–3.5%
となることから、税収増に対し、国債減ということになります。
税収は、税金のことで、あなたにも馴染み深いかと思います。
一方であまり馴染みのない国債は、企業で言う社債のことで、日本政府が発行します。
これらから税収によって世の中のお金が回収されているということになります。
日本の税収の内訳は?
日本の税収(69兆円)の内訳を見てみましょう。
日本の税収は69兆円ですが、その大部分の内訳は次のとおりです。
- 消費税:33.7%(23.4兆円)
- 所得税:30.3%(21.0兆円)
- 法人税:21.0%(14.6兆円)
消費税が23.4兆円と、税収の中で1番に多い税収になっています。
2023年度における日本の歳出について
日本の収入源となった歳入の使いみちが歳出になります。
2023年度の日本の歳出は歳入と同様に114兆円です。
国の収入源となった歳入の主な使用用途は以下の通り。
- 厚生労働省:30.3%(34.7兆円)
- 財 務 省:28.8%(33.0兆円)
- 総 務 省:14.7%(16.8兆円)
厚労省は、主に日本国民の確定拠出年金、社会保障や医療保険給付、介護保険制度のために使われいます。
また、財務省の使用金額が多い理由として、過去に発行した国債の償還に利用されます。
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日本政府の貸借対照表について
これまで日本の歳入と歳出(企業でいうと収入と費用)について見てきました。
収入源は税金と国債でしたが、一般的に国債は “日本の借金” として知られており、これが「国家破綻を起こす」と言われています。
これについて断っておくと、国債が多くなろうと国家破綻はしません。
なぜなら、日本政府が発行した国債の最大の買い手は日本銀行とその他日本の金融機関だからで、さらに信用創造しているから世の中のお金を回収すると不景気になります。
これらは、日本政府と日本銀行の貸借対照表(BS)の理解が必要となります。
興味がある方は以下の記事をご覧ください。
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まとめ
今回は、2023年度の国家予算についてご紹介しました。
- 日本の国家予算が2023/3/28に成立
- 2023年度の国家歳入歳出予算は過去最高額の114兆円
あおりんご