どうも、あおりんごです。
あなたは、投資をしていく上でどんなことを心がけていますか?
よく使われるのはPERによる割安性の評価です。
実は、PERを逆数で計算すれば割引率(ディスカウントレート)が求められます。
そこで今回は、PERと割引率(ディスカウントレート)の関係性についてお伝えします。
- PERと割引率は逆数の関係
- 企業価値とリスク、成長率から証明できる
- シクリカル系は低PER、バイオ系は高PER
PERと割引率(ディスカウントレート)は逆数の関係
PERと割引率(ディスカウントレート)の関係性とは
PERと割引率の関係性は、企業価値で導き出した式を利用します。
図1.のような式でした。
<関連>【簡単図解】企業価値評価で使う計算式とその考え方とは
これに対して両辺に c(フリーキャッシュフロー)をかけると以下の図2.のような式に変換できます。
つまり、左辺が企業価値(PV)とフリーキャッシュフロー(c)で成り立ちます。
<関連>死ぬほど重要!トップ経営者が強調するフリーキャッシュフローと計算式とは
この式はどこかで見覚えがありませんか?
そうです、左側がPERの式となっています。
<関連>基本はPERにあり!株式投資で割安感を表す計算式をわかりやすく図解
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この式を、以下のように置き換えます。
- PV:企業価値 → 市場価値の時価総額
- c:キャッシュフロー → 純利益
時価総額は、いわゆる株価です。
そして、純利益は企業の損益計算書(PL)から算出される利益です。
<関連>【絶対わかる】会社の損益計算書(PL)とは?わかりやすく図解
これらから、この式は図4.のようにPERに同じと考えることができます。
つまり、図4.の式からPERが企業の成長率(リスクと成長)をふまえた割引率の逆数になります。
このことからPERと割引率は表と裏の関係性ということがわかります。
なんか不思議ですよね笑
こういった指標ツールを使う上での注意点
このように理論上ではPERとディスカウントレートの説明ができました。
一方で、これらの指標は参考程度に確認するものであり、必ず市場では本来の企業価値と市場価値にギャップが生まれます。
たとえば
とか
とか、こういったギャップです。
数字では簡単に表せますが、結局はなぜディスカウントされてるのかを考えるクセも大切です。
そもそも割引率(ディスカウントレート)とは
そもそも割引率(ディスカウントレート)がわからない方もいらっしゃるかと思います。
そんな方は、以下の記事を参考にしてください。
その他の投資指標ツール
その他の投資記事に関しては以下をご覧ください。
まとめ
今回はPERとディスカウントレートについて考えてみました。
PERとディスカウントレートは逆数の関係性であり、表と裏の性質をもっていたんですね。