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【図解】投資判断のためのPERと割引率の関係性をわかりやすく解説

投稿日:2019/11/7

更新日:2019/11/7

 

どうも、あおりんごです。

投資をしていく上では

  • 今の価格が価値に対して安いかどうか(割安性)
  • 自分の次に買う人がいるか(市場の需給や流れ)

を考えて、資金を投じているかと思います。

 

その上で必ずやっていることは計算です。

株価が高いか安いか、企業の価値はどれくらいか、などです。

 

そして、前回は企業の現在価値についてお伝えしました。

【関連記事】

⇒ 【図解】むずかしい現在価値の計算式と割引率の考え方をわかりやすく解説

 

ここで割引率について解説しました。

割引率を理解するには、かなり難しかったのではないでしょうか。

ですが、将来の企業価値を現在価値に割引く、割引率は普段投資家であれば愛用している指標から簡単に求められるんです。

 

結論からお伝えするとPERを逆数で計算すれば割引率が求められます

【関連記事】

⇒ 【投資判断に役立つモノサシ】PERをわかりやすく解説

 

そこで今回は、PERと割引率(ディスカウントレート)の関係性についてお伝えしようと思います。

 

PERと割引率(ディスカウントレート)の関係性は逆数

まずは、企業価値で導き出した式を利用したいと思います。

PV(企業価値)1
図1. PERとディスカウントレートの関係性

このような式でした。

【関連記事】

【図解】むずかしい企業価値の計算式と評価の考え方をわかりやすく解説

 

これに対して両辺に  c(キャッシュフロー) をかけると以下のような式に変換できます。

 

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図2. PERとディスカウントレートの関係性

つまり、左辺が 企業価値キャッシュフロー で成り立っています。

 

この式はどこかで見覚えがありませんでしょうか?

 

そう、左側がPERの式になっています。

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図3. PERとディスカウントレートの関係性

この式を、

  • PV:企業価値 → 市場価値の時価総額
  • c:キャッシュフロー → 純利益

と考えれば、この式はPERに同じと考えることができます。

 

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図4. PERとディスカウントレートの関係性

つまり図4.の式から PERが企業の成長率(リスクと成長)をふまえた割引率の逆数  になっていることがわかります。

 

このことから、PERと割引率は 表と裏 の関係性というわけです。

なんか不思議ですよね笑

 

例1) 工業系のPERが低い理由

工業系(シクリカル銘柄)のPERが低いことが一般的です。

たとえば投資したい企業が株式市場で以下のPERで評価されていたとします。

 

  • PER = 5倍( r – g = 20%)

 

シクリカル銘柄の工業系企業は基本的に低成長です。

一方で 景気や海外の環境によってキャッシュが得られるかどうか変わります

となれば、どれだけのキャッシュが得られるかどうか毎年の景気変動によってわからないので、リスク ( r ) は大きくなります。

 

数字で見てみると理論上のPERとディスカウントレートの関係性は、

  • 20% = 21% – 1%
  • 20% = 26% – 5%
  • 20% = 99% – 79%??

となります。

シクリカル銘柄に高い成長は見込みにくいですよね笑

 

例2) バイオPERが高い理由

では次にバイオ銘柄について考えていきましょう。

バイオ銘柄はだいたいこれくらいでしょうかね。

 

  • PER = 100倍( r – g = 1%)

 

シクリカル銘柄とは反対に バイオ銘柄は高い成長(利益)を求めています

となれば、成長 ( g ) が大きくなります。

 

数字で見てみると理論上のPERとディスカウントレートの関係性は、

  • 1% = 21% – 20%
  • 1% = 51% – 50%
  • 1% = 99% – 98%??

となります。

成長率は高いが、リスクも大きくなることがわかります。

 

注意点

このように理論上ではPERとディスカウントレートの説明ができましたが 実際には正確には参考程度に確認するものであり、必ず市場では本来の企業価値と市場価値にギャップが生まれます

 

たとえば

「シクリカル銘柄に思われているけど、実際は成長しているよね?」

とか

「バイオ銘柄に思われているけど、実際は違うんじゃないか?」

とか

 

数字では簡単に表せますが、結局はなぜディスカウントされてるのかを 考えるクセも大切 ではないでしょうか。

まとめ

今回はPERとディスカウントレートについて考えてみました。

PERとディスカウントレートは逆数の関係性であり、表と裏の性質をもっていたんですね。

 

投資に必要ないろいろな価格や価値の計算方法があります。

今回はPER中心のお話でしたが、企業がもつ純資産価値にフォーカスした PBR という指標もあります。

【関連記事】

⇒ 【投資判断に役立つモノサシ】PBRをわかりやすく解説

 

また、配当利回りや配当性向に焦点を当てた指標もあります。

【関連記事】

⇒ 【投資判断に役立つモノサシ】配当利回りと配当性向のわかりやすい解説

 

このような指標を駆使して、投資のパフォーマンスをあげていきましょう。

 

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