どうも、あおりんご(@aoringo2016)です。
とうとう30年という月日が流れてしまいました。
バブル崩壊とともに、日本経済が停滞しました。
ぼくたちはいつのまにかゆとり世代と言われ、オトナたちからは「ゆとりだから…」と後ろ指を指される羽目に。
そんなぼくたちが育った平成という時代は、10年、20年と年を重ね「失われた30年」と呼ばれるようになりました。
そこで今回は、ゆとり世代のぼくが失われた(育ってきた)30年間のマネーの増加量とGDP(国内総生産)を調べてみたら強い相関があったことをお話します。
マネーストック(M2)の増加量と名目GDP成長率を調査した結果、両者の相関係数が r = 0.7 と強い相関があることから、マネーの増加量(つまり、投資)が経済成長を促すことがわかった。
マネーの増加量とGDP成長率を調べたら、失われた30年のウラがわかった
ぶっちゃけ何が言いたいの?
最初にこの記事で言いたいことを言っておきます。
ぶっちゃけ、沈んだ日本経済にお金をぶちこんでこなかったからこの失われた〇〇年が生まれてしまったってことです。
つまり経済成長にはお金、投資が必要であるということなんです。
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その前にマネーストックとGDPとは?
今回はマネーストック(M2)とGDPを使ってお話します。
わからない場合は、以下の記事を参考してください。
マネーストック(M2)の増加量と名目GDP成長率のグラフ
マネーストック(M2)の増加量と名目GDP成長率のグラフは次のとおりとなります。
グラフ1.は、1980年から2020年までを示しています。
- 青線:名目GDP成長率
- 赤線:マネーストックM2(マネーの量)
※マネーストックと名目GDPは時代背景に伴い計測方法が異なっている
M2と名目GDPの相関を示す相関係数は0.7であるということから、この2つの数字は高い相関を示しました。
これらの結果から、マネーの増加量が経済成長を促す関係性であることがわかりました。
1980年代からバブル崩壊まで
1990年にバブルが崩壊する前までの1980年代は、日本も高い経済成長率を保っていたことがわかります。
その高い経済成長率の裏側には、マネーの量も一緒に増えていました。
その後バブルが崩壊すると、マネーの量が激減、それに伴って経済成長率が大きく下がり、失われたXX年がスタートしました。
リーマン・ショック後の対応と民主党政権下
2009年のリーマン・ショックのあとに経済がどん底となりました。
本来、このときであれば日本政府と日本銀行が一体となって、世の中にマネーをたくさん流すことで、お金の流動性を高める必要性がありました。
しかしながら、その後の民主党政権下では金融収縮という禁じ手を使った結果、さらに経済成長を停滞してしまう事態となりました。
アベノミクス以降の日本
2012年に民主党政権から、安倍前首相率いる自民党がアベノミクスと日銀率いる黒田総裁が黒田バズーカを引っさげて復活しました。
日本銀行と異次元な金融緩和を敢行していった結果、2012年から経済成長率も伸びました。
コロナショックとマネーの量
お金の量を増やさない中で、経済成長率も先細ってきた2010年代後半の最後に、新型コロナウイルスという未曾有の疫病が全世界を恐怖へと導きました。
緊急事態宣言による経済活動停止により、大きく実体経済が損失している中、過去の教訓を活かし、日本政府と日本銀行はお金の流れ(金融)は止めないようにと金融経済に大量のマネーを注入しました。
その結果、現在は経済活動は一部停止しているものの、先日発表された日銀短観を見ていると、経済が徐々に回復してきていることがわかります。
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結論:経済成長には、投資が必要
これらの結果から、経済成長はマネーの量が関係していることがわかりました。
したがって、経済成長にはお金、つまり投資が必要であるということです。
つまり、バブル崩壊後の沈んだ経済にお金を投資してこなかったからこの失われた30年を生んでしまいました。
2020年に襲ったコロナショックにより、経済成長が停滞しましたが、お金が大量に流し込まれている状況です。
経済が動き始めれば、日本もさらに成長率できる可能性があります。
まとめ
今回は、ゆとり世代のぼくが失われた(育ってきた)30年間のマネーの増加量とGDP(国内総生産)を調べてみたら強い相関があったことをお話しました。
マネーストック(M2)の増加量と名目GDP成長率を調査した結果、両者の相関係数が r = 0.7 と強い相関があることから、マネーの増加量(つまり、投資)が経済成長を促すことがわかった。
あおりんご