どうも、あおりんごです。
今、アメリカではcoreインフレ率が3.9%なっています。
アメリカのFRBは金利上昇によりインフレ率をかなり抑えこみました。
そこで今回は、アメリカのインフレ率の経過状況について解説します。
- インフレ率がピークアウト
- 原因はFRBによる利上げ
- 現在は停滞気味、今後数ヶ月間の利上げはなしか
アメリカcoreインフレ率の推移
アメリカのcoreインフレ率推移(2015年~2024年)
アメリカの2015年から2024年までのcoreインフレ率の時系列推移を見ていきましょう。
ちなみにcoreとは、生鮮食品およびエネルギー価格を除く物価です。
グラフ1からわかるように、コロナという未曾有の世界的災害に見舞われた結果、大規模な金融緩和を行なったこと、原材料高になったことにより2021年以降アメリカは大きく物価上昇しました。
物価上昇の要因については以下の記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
■インフレーションとデフレーションの違いとは?経済物価をわかりやすく図解
■【日本経済】物価を表すCPI(消費者物価指数)とGDPデフレーターの違いをわかりやすく解説
■え、経済大国第3位の日本は33位!?あなたが知らない一人あたりGDPとは
アメリカインフレ率急上昇への対策と結果
インフレ急上昇への対策
インフレ急上昇への対策として、アメリカFRBは2021年10月ごろテーパリングを開始。
さらに2022年5月、止まらないインフレ率上昇に対して利上げを開始しました。
FRB対策の結果
FRBが対策した結果が次のグラフです。
テーパリングを開始してから数ヶ月後にピークをつけ、さらに利上げ期間にピークアウトさせて、現在ではインフレ率が落ち着いています。
この数字を踏まえると過去数年行ってきたFRBの金融政策はうまくいっていると考えています。
今後数ヶ月のFRB金融政策の展望:当面利下げなし
現在のFRBはインフレ率がある一定程度落ち着きをみせたところで利上げを止めています。
次に市場が気になっているのは、利下げによる景気刺激策です。
2024/3/8に発表されたアメリカの失業率は前年同月比+0.3%上昇していることから、今後この失業率が加速すれば利下げをする可能性は考えられます。
しかしながらマイルドなインフレ率の値である2%が国家を成長させるという研究結果のもと、それに基づき政策を推し進めているアメリカは現在のcoreインフレ率はそれよりも若干高い位置にあることから、この段階でのFRBの金融政策は容易に利下げをしない、と考えています。
まとめ
今回は、アメリカのインフレ率の経過状況について解説しました。
- インフレ率がピークアウト
- 原因はFRBによる利上げ
- 現在は停滞気味、今後数ヶ月間の利上げはなしか