どうも、あおりんご(@aoringo2016)です。
あなたは、資金循環統計について知っていますか?
資金循環統計とは、日本における金融資産・負債の推移などを、預金や貸出といった金融商品毎に記録した統計のことです。
そこで今回は、日本の資金循環統計についてご紹介します。
- 資金循環統計とは、ひとつの国の金融活動の結果
- 日本の経済は8,600兆円の経済圏にある
- それは、徐々に増えている
まず資金循環統計ってなに?
資金循環統計とは
資金循環統計とは、1つの国で起こる金融取引の結果として保有された金融資産・負債を、家計や企業、政府といった経済主体ごとに記録した統計のことで、一国の金融活動を包括的に示すもの。
資金循環統計からは、日本の金融経済がどのように動いているのか、またその構造がどのように成り立っているのかがわかり、日本の実体経済を見ることができる。
ぼくたち国民が企業から給与が支払われるとき、企業が銀行を通じて国民に振込めば、企業の銀行預金は減少し、国民の銀行預金は増加。
この場合は、企業の金融資産が減少し、国民の金融資産が増加することとなります。
一方で、国民が企業の製品を買うには、国民が現金を支払うことで製品の売上として企業にお金が移ります。
この場合には、国民の金融資産が減少する一方、企業の金融資産は増加となります。
また、企業が設備投資を行うケースを見てみると、投資額が自己資金を超える場合には、金融機関からの借入や債券・株式の発行で資金調達し(投資超過=資金不足)、負債が増加するのに対し、投資額が自己資金の範囲内であれば、余剰資金はいずれかの金融資産で運用されるか、負債の返済にあてられる(貯蓄超過=資金余剰)ことになります。
これら全体の動きが、資金循環統計からわかるということです。
日本の資金循環統計
日本の資金循環統計(2021年6月末時点)
それではまず、2021年6月末時点の日本の資金循環統計を見ていきましょう。
この図1.のようになっています。
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時系列データでみる資金循環統計(1980年〜2020年)
次に、日本の資金循環統計を時系列データで見ていきましょう。
日本は、一貫して資金を増やしていることがわかります。
2008年に起こったリーマンショックを堺に、金融収縮してしまった一方で、アベノミクスのおかげで日本経済に資金を循環させるためにお金を注入していることが見てとれます。
資金循環統計の百分率(1980年〜2020年)
次に、資金循環統計の、何が増えて、何が減っているかの増減表です。
ご覧いただくと貸出金が一番減ってきていることがわかります。
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まとめ
そこで今回は、日本の資金循環統計についてご紹介します。
- 資金循環統計とは、ひとつの国の金融活動の結果
- 日本の経済は8,600兆円の経済圏にある
- それは、徐々に増えている
あおりんご