どうも、あおりんご(@aoringo2016)です。
これはマイクロソフト社を作り世界を手中に収めたビル・ゲイツ氏が「最高のビジネス書」として紹介したことで有名になった本のようです。
さらに彼の親友のであり、世界一の投資家のウォーレン・バフェット氏からこの本を約30年以上前に借りてから彼が何度も読み返しているほど、とても有名な本であると言われています。
一方で、日本ではこの本があまり有名でないように思います。
とくに「バフェットの本」と言われるとまず間違いなく1番に浮かぶのは、ベンジャミン・グレアム氏の『証券分析』ですが、おそらくジョン・ブルックス氏の『人と企業はどこで間違えるのか?』は知られていないのではないでしょうか。
そこで今回は日本ではあまり有名でない、ゲイツやバフェットが推奨する渾身の一冊『人と企業はどこで間違えるのか?』をご紹介したいと思います。
- ゲイツやバフェットが薦めたい本を読みたい人
- 成功よりも失敗を知りたい人
『人と企業はどこで間違えるのか?』はどんな本?
著書 / 著者 など
- 著書:人と企業はどこで間違えるのか?-成功と失敗の本質を探る「10の物語」-
- 著者:ジョン・ブルックス(訳:須川 綾子)
- 発行日:2014年 12月 18日 第1刷発行
本のストーリー
著者のジョン・ブルックス氏は1920年にニューヨークで生まれて、1993年に亡くなりました。
この本で取り上げられている内容はアメリカ経済の歴史に残るようなできごとです。
人はどこで間違えるのか、実話をもとにした「10の物語」がまとめられています。
必読すべき3つの理由
世界一の経営者、投資家がオススメするから
単純ではありますが、これは本質です。
ビル・ゲイツ氏やウォーレン・バフェット氏がオススメするから読んだほうがいいということです。
世界一の経営者と世界一の投資家がこの本を読み込んでこの本から学び、さらに人に薦めたいほどいい本だということです。
文字から「間違いを犯す」臨場感が伝わってくる
文字からの情景や臨場感がよく伝わってきます。
この本のおもしろいところは、登場するそれぞれの人物たちは(当たり前ですが)自分が間違えることを知りません。
一方で読者であるぼくたちはこの本を読む前から「人がストーリーの中で間違える」ことを知っています。
そのため、人が間違いを犯すことで、また次に間違いを犯してしまい、最後には取り返しのつかないようになるその臨場感がとてつもなく鮮明に描かれています。
実話をもとに描かれていますので、どのように行動したからどういう結果や間違いにつながったのかとてもわかりやすいです。
人が犯す「間違い」の勉強になる
ぼくは人が語る成功のためのハウツー本よりも苦汁をなめてしまった失敗談の本の方が、転ばぬ先の杖というようにぼくたちの人生にはとてもよい杖になると考えています。
このブログでは何回かお伝えしていますが、成功は人それぞれです。
【必読】『成功は“ランダム”にやってくる!』をオススメする3つの理由でもご紹介したように、成功は偶然に訪れる場合が多いものです。
一方で、【読まないと損】『失敗の本質』をオススメする読む3つの理由でご紹介しましたが、人が陥る失敗はだいたい似たようなことが多いです。
例えば
- 目的がはっきりしなくて見通しが不透明
- 数字による裏付けではなく、上司や部署内の空気感での行動
- 失敗の無視
などです。
このようなことは会社組織ではよくあることではないでしょうか。
この本でも多数の失敗を紹介しています。
どの物語も好きですが、ぼくはとくに2つの物語が好きです。
ひとつは「鉱脈発見とインサイダー取引」のお話で、もうひとつは「大暴落」のお話。
共通していることは、どちらも人が努力することを忘れ、「簡単に儲けられる」と思った瞬間に陥る失敗です。
人生はそんなに甘くないことを強烈に教えてくれる物語です。
まとめ
今回は日本ではあまり有名でない、ゲイツやバフェットが推奨する渾身の一冊『人と企業はどこで間違えるのか?』をご紹介しました。
本書をオススメする3つの理由は以下のとおりです。
- 世界一の経営者、投資家がオススメするから
- 文字から「間違いを犯す」臨場感が伝わってくる
- 人が犯す「間違い」の勉強になる
この本を読んでいるからといって、ぼくが間違いを犯さないわけではありません。
ですが、その原因がどんなことに多いのか、知っている状態と知らない状態では大きな差ではないでしょうか。
あおりんご
参考文献
・ジョン・ブルックス(2014)『人と企業はどこで間違えるのか?-成功と失敗の本質を探る「10の物語」-』ダイヤモンド社.