どうも、あおりんご(@aoringo2016)です。
成功のためのハウツー本は書店でよく販売されていますし、誰もがその成功したプロセスをマネしたいものです。
人間は成功した原因は数多ありますが、実は失敗の原因は似たりよったりなことが多いです。
しかし、成功した原因を追求している本は数多ありますが、失敗した原因を追求している本は限られているように思います。
そこで今回は、失敗の原因を追求したあおりんごおすすめ書籍で、日本の戦争を研究対象とした『失敗の本質』についてご紹介したいと思います。
野中郁次郎氏が書いた『失敗の本質』はどんな本?
著書 / 著者 など
- 著書:失敗の本質
- 著者:戸部 良一、寺本 義也、鎌田 伸一、杉之尾 孝生、村井 友秀、野中 郁次郎
- 発行日:1991年8月1日 第1刷発行
本のストーリー
この本は日本が大東亜戦争(太平洋戦争)で敗戦を決定づけた失敗はなんだったのか、にスポットライトを当てているので、すごいおもしろい内容です。
歴史書は、人の経験が長く積み重なって残ってきたものが歴史であり、今の人間の行動やそれに対する経済は昨日今日できたわけではないので、とても勉強になります。
さらに、技術は時代が進むと目まぐるしく変わります(例えば、ガラケーからスマホ)が、人の欲や感情、動きは何千年も前から変わらないと考えています。
そういう点では人が昔にどう考えていたのかを知ることもできるのも歴史からだからです。
必読すべき3つのレビュー
レビュー①:日本の歴史を知れる
単純に、日本の歴史を知ることができます。
ぼくは、歴史が好きではありませんでした。
中高の歴史といえば「覚えること」だったので、おもしろさが感じられなかったからです。
年を重ねた今ではじっくりと日本に何があったのか、また世界では何が起こってきたのかを知ることで、自分の人生に活かせると考えています。
そのためにもこの本は大東亜戦争で日本が負けた要因がどこにあったのかを追求しており、とてもおもしろい本となっています。
レビュー②:日本の敗戦から学ぶ失敗を我々の人生に活かす
大東亜戦争(太平洋戦争)の敗戦によって、ある意味日本の歴史は大きく変わったと思います。
では当時の日本の戦い方にどんな失敗があったのか、その原因がわかりやすくまとめられています。
例えば、以下の5点です。
- 目的がはっきりしない戦略(明確な戦略の欠如)
- 1~2ヶ月の短期決戦では勝てたかもしれないが、2~3年の長期の戦いは勝てたかわからなかった(長期戦に対する思考の欠如)
- 戦略の有効性による裏付けで組織が動いていたのではなく、周りの空気で戦略実行される傾向にあった(科学的根拠による判断の欠如)
- 戦略オプションが少なく狭かった(多様性オプションの欠如)
- 失敗から学習することの軽視(改善の欠如)
※カッコ内は原著の指摘
といった点です。
このような失敗の本質を追従している現代社会の日本企業でもかなり多いと考えています。
特に、周りの雰囲気によって行動しているところはあまりにも日本的に思います。
レビュー③:自分が「失敗の本質」に陥っていないか確認できる
今では日本人が戦争で死ぬことはなくなりましたが、こういった過去の経験から学び、ぼくたちの人生に照らし合わせることで、失敗の本質に陥っていないのか、振り返ることができます。
例えば、
- なんとなくの判断してしまっている
- 長い目線で考えていない
- 改善しようとしない、またはめんどくさい
といったところです。
これらは、失敗につながる大きな原因となります。
まとめ
今回は「失敗の本質」についてご紹介しました。
この本は、日本の戦争の敗因からどんなことが負けにつながり、または自分の失敗につながるのかを学べることができます。
読んでいくと、長い目線での戦略が考えられていなかった点や感情的に動いていた点は、現代の社会で起きているような問題に似ているようにも思います。
人の失敗談から学ぶことも多いですし、また自分自身がそれに陥っていないのか反面教師的に確認できます。
とても参考になる1冊です。
あおりんご
参考文献
- 戸部良一、寺本義也、鎌田伸一、杉之尾孝生、村井友秀、野中郁次郎(1991)『失敗の本質』中央公論新社.