1. 経済と基礎知識

アメリカの賃金は常に上昇?米国中央賃金上昇率12ヶ月移動平均の深掘り:インフレ率の関係性

12 month moving averages of monthly median wage growth1

どうも、あおりんごです。

あなたはアメリカの賃金が毎年上昇していることをご存知でしょうか?

これは日本ではまずあり得ません。

ぼくはアメリカのインフレの一端を担っている要因がこの賃金上昇率と考えています。

そこで今回はアメリカの賃金上昇率についてご紹介します。

この記事のポイント

  • アメリカの賃金は常に上昇
  • インフレ率上昇の要因は賃金が常に上昇してる点

米国中央賃金上昇率12ヶ月移動平均とコアインフレ率の関係性

米国中央賃金上昇率12ヶ月移動平均とは

米国中央賃金上昇率12ヶ月移動平均とは

アトランタ連銀が発表しているアメリカの経済指標

これはその名の通り、アメリカ国内の賃金上昇率を表します。

米国中央賃金上昇率12ヶ月移動平均チャート

次に、賃金上昇率のグラフを以下に示します。

12 month moving averages of monthly median wage growth1
グラフ1. 12 month moving averages of monthly median wage growth

このことから、アメリカ国内での中央値における賃金上昇率は常にプラス%、つまり毎年賃金は上がっているということになります。

賃金上昇率とコアインフレ率との関係性

賃金が上がっているということは、インフレ率にも影響します。

次にインフレ率との関係性を以下のグラフで見ていきましょう。

12 month moving averages of monthly median wage growth2
グラフ2. 12 month moving averages of monthly median wage growth and core inflation rate

インフレ率とは物価(CPI)の上昇率です。

グラフ2のとおり、賃金上昇率は常にインフレ率を上回っていることから、アメリカの賃金上昇率が国内の目標インフレ率2%維持の一役を担っていることがわかります。

The Federal Reserve seeks to achieve inflation at the rate of 2 percent over the longer run as measured by the annual change in the price index for personal consumption expenditures (PCE). by FED

(https://www.federalreserve.gov/economy-at-a-glance-inflation-pce.htm)

 

つまり、国民の賃金が上昇すれば購買意欲があがり、モノの値段もしっかりと上がる(上げやすくなる)ということ。

 

では、日本は?

日本の平均給与について以下の記事でご紹介しています。

まとめ

この記事のポイント

  • アメリカの賃金は常に上昇
  • インフレ率上昇の要因は賃金が常に上昇してる点