どうも、あおりんごです。
2025年9月現在のアメリカフィリップス曲線の値です。
アメリカフィリップス曲線(2025年9月)
アメリカフィリップス曲線(2025年9月)
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(Ref:FRB)
アメリカcore CPIから算出されるインフレ率が3.0%台に下落、失業率が前月よりさらに0.1%増加し4.4%となった結果、グラフ上のドットは前月より右へ、近似曲線より上に推移いたしました。
2025年9月のFF金利は利下げを発表し4.22%となった。
レポート
2025年9月の各指数発表が遅くなった原因は、アメリカ政府は2025年10月1日から約43日間、過去最長規模で閉鎖されたことです。
これは与党・共和党と野党・民主党の政策的な対立、特に財政支出削減・国境警備強化(共和党)と医療保険や教育支援維持(民主党)の要求が妥協できず、つなぎ予算も成立しなかったことが主因です。
また、政府閉鎖時は政府機関の職員が大量に自宅待機となり、統計・調査業務も停止されたためです。
そんな経緯を経て発表された9月のcore CPIは前月より下落しました。
失業率が最低ラインの4.0%で推移していましたが、過去3ヶ月で上昇し始めていることを踏まえると、アメリカ国内の足元の雇用環境が悪化していると見えます。
ちなみに失業率4.4%は、コロナが明けて経済が活性化されはじめた2021年10月以来と約4年ぶり。
FRBは景気刺激策として9月の利下げを実施しており、さらに12月の利下げも検討しております。
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