どうも、あおりんご(@aoringo2016)です。
2020年6月19日(金)に日本における2020年5月度の消費者物価指数(CPI)が総務省より発表されました。
消費者物価指数(CPI)は、黒田総裁率いる日本銀行の金融政策の最重要課題であるインフレ率2.0%の上昇を測定するためのとても重要な指標となっています。
そこで今回は発表された2020年5月度の消費者物価指数(CPI)を時系列推移のデータとともにご紹介していこうと思います。
- 消費者物価指数(CPI)は日本の一般消費の物価を示す
- 2020年5月度の消費者物価指数(CPI)は101.8
- 2015年から2020年までの消費者物価指数(CPI)上昇率は+2.21
日本の物価を示す消費者物価指数(CPI)とは
消費者物価指数(CPI)とは
まずはじめに日本全体の経済指標である消費者物価指数(CPI)について簡単に解説したいと思います。
消費者物価指数(CPI)とは、以下のとおりです。
消費者物価指数:CPI(Consumer Price Index)
日本の物価変動を時系列的に測るもので、日本人が主に生活する上で消費するモノ及びサービスの価格変動を総合的に測定した指数
つまり、ある特定のモノやサービスをひとつのバスケットに入れてしまい、その中のモノやサービスの値段変動を時系列ごとに確認していく方法で測定する経済の物価指標です。
詳しくは以下の記事で解説していますので合わせてご覧下さい。
一方で、物価を表す指標は実はもうひとつあります。
それはGDPデフレーターというものです。
GDPデフレーターとは、名目GDPを実質GDPで割って出される物価指数のことです。
この2つの物価指数の大きな違いは「一般家庭の消費に関係する物価を見るか、日本全体の消費から物価を見るか」の違いです。
2つの違いは以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧下さい。
日本銀行の金融政策の最重要課題
今、日本国内で物価が注目されている理由は2012年より行われている黒田総裁率いる日本銀行の金融政策が「物価のインフレ率2.0%の上昇」を最重要課題としているためです。
2020年6月15日、16日に行われた金融政策決定会合にて、この最重要課題に向けて取り組むことを改めて示しました。
2020年5月度の消費者物価指数(CPI)
2020年5月の消費者物価指数(CPI)
先日発表された2020年5月度の消費者物価指数(CPI)は以下のとおりです。
5月の消費者物価指数(CPI):101.8
2015年1月~2020年5月までの消費者物価指数(CPI)の推移
2015年1月~2020年5月までの消費者物価指数(CPI)の推移は以下のグラフ1.のとおりです。
2015年1月から2020年5月までの消費者物価指数(CPI)を見てみると、+2.21%上昇していることがわかります。
このことから日本銀行の最重要課題である「物価のインフレ率2.0%の上昇」は達成されているようにも見えます。
この数字に関してはもう少し調査が必要であります。
なお、2020年1月から2020年5月までは新型コロナウイルス感染症からの影響からか消費者物価指数(CPI)が下落してきていることがわかります。
これを受けて日本政府は新型コロナウイルス感染症の影響を受けて傾いた日本経済を支えるために2度の補正予算を国会で可決させて、日本国民に対し10万円の支給を行うなどリーマンショックのときを超える大規模な経済対策を進めています。
<関連>【コロナ対策の給付金は国債】成立した2020年度補正予算と財源をわかりやすく解説
<関連>【コロナ対策】成立した2020年度第二次補正予算と財源をわかりやすく解説
また上述したように、日本銀行は6月の金融政策決定会合にて現在の金融政策を継続することにより日本の金融を支えることを発表しました。
<関連>【2020年6月まとめ】日本銀行による金融政策決定会合の内容とは
<補足資料> 1970年1月~2020年5月までの消費者物価指数(CPI)
最後に補足資料として、一番古いデータである1970年1月から直近の2020年5月までの消費者物価指数(CPI)をグラフ2.に示しておきます。
これは、1970年1月からみると、現在は3.32倍の物価上昇があったという意味になります。
まとめ
今回は発表された2020年5月度の消費者物価指数(CPI)を時系列推移のデータとともにご紹介しました。
- 消費者物価指数(CPI)は日本の一般消費の物価を示す
- 2020年5月度の消費者物価指数(CPI)は101.8
- 2015年から2020年までの消費者物価指数(CPI)上昇率は+2.21
あおりんご