どうも、あおりんご(@aoringo2016)です。
あなたはCPI(消費者物価指数)とGDP デフレーダーの違いを知っていますか?
両方とも同じ日本の物価を表し、日本のインフレやデフレの景況感を測る重要な値です。
<関連>【わかりやすく図解】経済の物価を表すインフレーションとデフレーションとは
しかしながら、なぜ日本の物価を表す値が2つもあって、しかも両方とも大切な値となっているのでしょうか。
そこで今回は日本の物価を表すCPI(消費者物価指数)とGDPデフレーターの違いをご紹介したいと思います。
- 2つの指数は両方とも日本の物価を示す値
- 消費者物価指数は生活の消費
- GDPデフレーターは日本国内全体の消費
CPIとGDPデフレーターの違いとは
CPI(消費者物価指数)の計算式
まず、CPI(消費者物価指数)の計算式から見ていきましょう。
消費者物価指数 =
対象となる年のバスケット内の価格 / 基準の年のバスケット内の価格
消費者物価指数は、バスケット内の価格を時系列ごとに調査します。
ある年のバスケット内の価格を基準の年として、対象となる年(例えば2020年など)のバスケット内の価格を割ります。
また商品にそれぞれのウエイトを掛け合わせて算出されています。
つまり、日本国民の生活において重要なモノやサービスから出される物価です。
<関連>【日本の経済指標】消費者物価指数とは?わかりやすく解説
GDPデフレーターの計算式
つぎにGDPデフレーターの計算式を見ていきましょう。
GDPデフレーター =
名目GDP / 実質GDP
GDPデフレーターは、GDPから計算される物価であるため日本国民の消費だけでなく
- 政府の支出
- 民間企業設備
- 輸出や輸入
なども含まれています。
つまり、日本の国内総生産から出される物価です
<関連>【わかりやすく図解】名目GDPと実質GDPとは?その推移を解説
<関連>【わかりやすく図解】経済をみるGDPデフレーターと計算方法とは
CPIとGDPデフレーターが違う大きな理由
消費者物価指数とGDPデフレーターが違う大きな1番の理由は以下のとおりです。
“日本国民の生活に必要な消費” か “国全体の消費” の違い
つまり、
- CPI(消費者物価指数):日本国民が生活で主に消費するモノやサービスの物価
- GDPデフレーター:日本国内全体の消費に対する物価
となっています。
消費者物価指数は、日本国民が消費するモノやサービスのバスケット内の指数となるため政府の支出や建物は入りません。
一方でGDPデフレーターは、国内総生産の名目と実質から計算されているため、政府の支出や企業が使う設備投資や建物も入ります。
したがいまして、日本の物価を測る指数が2つ存在することになっています。
これが大きな違いとなっています。
まとめ
今回は日本の物価を表すCPI(消費者物価指数)とGDPデフレーターの違いをご紹介しました。
- 2つの指数は両方とも日本の物価を示す値
- 消費者物価指数は生活の消費
- GDPデフレーターは日本国内全体の消費
両方の指数ともに大切な日本の物価を表します。
日本は平成に入ってずっとデフレの時代が続いています。
デフレであれば、貯蓄(つまり現金に投資)していても問題ありません。
<関連>【現金を疑え】あなたも必ずやっている現金という資産への投資をお金の知識から解説
しかしながら、もし日本の物価が上がりインフレになるようなことがあれば、現金が目減りしてしまいます。
その場合には資産を持っておかないと損する一方です。
<関連>【配当は現金の242倍】株や国債、現金の資産利回りとは?比較してわかりやすくグラフ化
少しでもいいので、投資への第一歩を若いうちに早く踏み出したいものですね。
あおりんご