どうも、あおりんごです。
先日(2020/2/17(月))に、内閣府よりGDPの速報値が発表されました。
今回は発表されたGDPの速報値をご紹介したいと思います。
その前に、GDPとは
GDPとは
GDPの速報値をご紹介する前に、みなさんはGDPがどのような値なのかご存知でしょうか。
GDP(Growth Domestic Products)とは国内総生産といい、一定期間の間に日本国内で生み出された最終消費額の合計のことをいいます。
またGDPには2種類あり
- 名目GDP
- 実質GDP
に分けられます。
詳しくは以下の記事で解説しておりますので、合わせてご覧ください。
また、名目GDPを実質GDPで割った値がGDPデフレーターとなり 物価が上昇しているか、もしくは下落しているか どうかを示す値となります。
こちらも以下の記事で解説しておりますので、合わせてご覧ください。
名目および実質GDPを構成する主な項目内訳
名目および実質GDPを構成している主な項目は図1.の通りとなります。
- 民間最終消費支出
- 民間企業設備
- 政府最終消費支出
(主要項目のみグラフに記載しています)
図1.からもわかるように、この3項目だけで日本国内のGDPの90%を占めています。
名目GDPとデータ
名目GDP速報値(2019年 10月〜12月)
それではまず、2019年 10月〜12月の名目GDPを見ていきましょう。
名目GDP:142.9兆円(前年比 +0.88%)
となっていました。
次に1994年からの四半期ごとの名目GDPのグラフを見ていきましょう。
名目GDPの推移(1994年 1月〜2019年12月)
図2.より、2012年頃から名目GDPが上昇しはじめ、2019年10月~12月現在の名目GDPは1997年ごろと同水準と言えます。
2012年は民主党政権から自民党政権への政権交代があった年でもあります。
名目GDP成長率の推移(1994年 1月〜2019年12月)
つづいて、図3. は前年比での名目GDP成長率推移のグラフです。
上記したように、前年比では+0.88%の上昇となりました。
実質GDPとデータ
実質GDP速報値(2019年 10月〜12月)
続いて、2019年 10月〜12月の物価変動を除いた値である実質GDPを見ていきましょう。
実質GDP:135.6兆円(前年比 -0.4%)
となっていました。
次に1994年からの四半期ごとの実質GDPのグラフを見ていきましょう。
実質GDPの推移(1994年 1月〜2019年12月)
図4. より1994年から2019年まで実質GDPは小さくではありますが右肩上がりで上昇していることがわかります。
一方で、2017年後半から2019年現在までは停滞してきているようです。
実質GDP成長率の推移(1994年 1月〜2019年12月)
つづいて、図5. は前年比での実質GDP成長率推移のグラフです。
上記したように、前年比では-0.4%の下落となりました。
図4. と図5.より、日本の実質GDPは小さくではありますが少なからず成長しているようです。
GDPデフレーター(1994年 1月〜2019年12月)
最後にGDPデフレーターを見ていきましょう。
若干ではありますが、直近高値であった2015年1月〜3月を抜けて2019年10月〜12月は物価が上昇しはじめたことがわかります。
つまりインフレに振れはじめているということです。
これは、おそらくモノの値段が上がりはじめていることではないでしょうか。
図6からも伺えますが1991年のバブル崩壊後の25年前と比べると本当に平成はデフレの時代でした。
安いものしか売れない、という時代です。
令和になった今、これからはインフレの時代になっていくのでしょうか。
まとめ
今回は、先日内閣府より発表されたGDP速報値をご紹介しました。
2019年10月〜12月の名目GDPではプラス成長だったことがわかりますが、一方で物価変動を除いた値である実質GDPではマイナス成長だったことがわかります。
このことから、インフレかデフレかを示すGDPデフレーターはインフレに振れはじめていることがわかりました。
これから改定値が発表されてくるため、引き続き次回も公表していきたいと考えています。
あおりんご