どうも、あおりんご(@aoringo2016)です。
「あぁでもない。こうでもない。これならどうか? いやいや違う。でもこれならいけそうだ、、。」
「ん、、?おぉ、、?? おっっっ!!?? オォォォーーーーー!!!!」
これはぼくが化学の研究をしていたときの実体験に基づいた感情です。
研究していたときにはなにか発見があると、心臓の鼓動音が自分の耳で聞こえるするくらいバクバクと、体中にほとばしる感動がありました。
あなたはあまり馴染みがないかもしれませんが、科学の研究とは失敗の繰り返しです。
答えがなく一寸先は闇でしかない道を死にものぐるいで進んでいるのが研究者です。
しかし何か信念をもって続けていると偶然にも奇跡に出会えるのです。
ぼくが化学の研究をしているときにもそう感じていました。
さて、セレンディピティ(Serendipity)とは本来探しているものとは別の、価値のあるものを見つけ出すこと、またその能力といいます。
つまり、研究で言えばもともと研究していた内容とは全く別の何かを発見することを言います。
近代医学の発見はまさにセレンディピティの連続でありました。
そこで今回は奇跡の連続であった『セレンディピティと近代医学』についてご紹介したいと思います。
- 失敗できる人
- 何かを発見したい人
- 偶然の奇跡を呼び込みたい人
『セレンディピティと近代医学』はどんな本?
著書 / 著者 など
- 著書:セレンディピティと近代医学
- 著者:モートン・マイヤーズ(訳:小林 力)
- 発行日:2015年 4月 25日 第1刷発行
本のストーリー
冒頭でもセレンディピティについて少しご紹介しましたが改めて、セレンディピティとは以下のとおりです。
セレンディピティ(Serendipity)とは本来探しているものとは別の、価値のあるものを見つけ出すこと、またその能力のこと。
つまりもともとの目的とは全く別の何かを偶然にも発見することです。
近代医学の発見はまさにセレンディピティの連続でありました。
科学的大発見はもともとそこに辿り着こうと思って目指したわけではなく、明らかな偶然や失敗から突然生まれたものもあります。
どちらかといえば、見つかった発見に対して説明するために理論付けしているようなものです。
これは人生において、どうすればそんなセレンディピティを味方につけることができるのかを考えた本です。
必読すべき3つの理由
行動の数が偶然にも発見を生むことを教えてくれる
よく「努力は報われる」といいます。
しかしながらこの言葉は少し言葉足らずです。
つまり「努力は(忍耐強く続けていれば偶然にも)報われる」と表現したが正しいかもしれません。
そもそも行動を起こさないとスタートラインにも立てません。
観客席で傍観でいるのではなく、何か成し遂げたいなら行動を起こすことからはじめなければいけません。
科学研究も同じように突き進んだ先に何か落ちていました。
それは “失敗” ではなく行動した “結果” です。
【必読】『成功は“ランダム”にやってくる!』をオススメする3つの理由でもご紹介しましたが、成功は偶然に起こるものです。
つまり、行動の数が奇跡の偶然を引き寄せるということです。
角度を変えて見る
この本の中にノーベル生理学医学賞の受賞者アルベルト・セント=ジェルジ氏の一文が紹介されています。
発見とは、皆が見てきたものを見て、皆が考えなかったことを考えることだ
出典:セレンディピティと近代医学(2015)
科学者であっても論理に囚われすぎて、見えているものをそのまま見てしまっている場合があります。
論理に囚われすぎてしまうと、失敗が成功の種になることがわからずに捨ててしまうかもしれません。
そうではなくて、角度を変えて見る癖をつけておくと失敗が失敗ではなく新たな道筋となりえます。
人生でセレンディピティの活かし方がわかる
セレンディピティをはたらかせるためには
- 好奇心
- 工夫する力
がとても重要になってきます。
つまり、行動の数によりたくさん検証し、出た結果に対していろいろな角度から創造的思考(イマジネーション、直感、推理力)により見て、さらに好奇心と工夫する力でさらに行動を加速させていきます。
これらの結果によってセレンディピティは起こります。
まとめ
今回は奇跡の連続であった『セレンディピティと近代医学』についてご紹介しました。
本書をオススメする3つの理由は以下のとおりです。
- 行動の数が偶然にも発見を生むことを教えてくれる
- 角度を変えて見る
- 人生でセレンディピティの活かし方がわかる
人生でセレンディピティを活かして突き進んでいきたいですね。
あおりんご
参考文献
・モートンマ・イヤーズ(2015)『セレンディピティと近代医学」』中央公論新社.