あなたの家計は「いま、いくら稼げているか」で決まる。
だからこそ、毎月の賃金動向を生活の判断軸に——。
「月刊 給与と暮らしの先読み」は、賃金指数を“図解×指数×先読み”で読み解き、生活や子育て家計の意思決定を3分でアップデートする月刊ダッシュボードです!
本誌は、分析データの質を高めるべく、厚生労働省が発表する毎月勤労統計調査「現金給与総額 指数及び増減率-就業形態計(30人以上)」をもとにあなたの暮らしを丁寧に分析。
短期のブレを平滑化した12ヶ月移動平均とその前年比を併置し、ノイズに惑わされない“生活目線の賃金インサイト”を知ることで、日本のイマを提供します。
もくじ
給与と暮らしの先読み:9月号(毎月勤労統計調査2025年9月)
3秒サマリー:今月の賃金トレンド

今月の3秒サマリー
- 短期:横ばい
- 長期:横ばい
短期的には上向きで賃金は上がっており3.0%の上昇幅だが、その上がり幅は横ばい。
2022年以降は2%を底に上下を繰り返しながら上昇率は横ばい。
今月の賃金指数:毎月勤労統計調査


先読みレポート
現在の賃金指数は短期的に上昇トレンドで、1980年からの超長期チャートをみると2020年を堺に賃金指数が転換した。
これは日本の雇用が、いい状態が継続と判断している。
2025年9月の毎月勤労統計調査の特筆すべき点は、前月に続きピークだった1997年12月の12ヶ月移動平均賃金指数を超えて継続して上昇中。
つまり、失われた30年を脱却しつつある。
このまま賃金上昇を維持し、日本経済が好景気に転換することを期待する。
賃金の伸びが続く一方、物価高騰局面では、家計の「固定費比率」が生活を圧迫しやすい。
金利上昇も発生しており、住宅ローンも圧迫要因の一つ。
先手でリスク要因解消に動くべき。
-
支出率:固定費(とくに通信と保険)でのダウンサイジングを優先、ボーナス頼みの支出は抑制。
-
貯蓄率:手取りベースで「先取り」維持
-
投資率:貯蓄から投資へ資金移動
