どうも、あおりんご(@aoringo2016)です。
2010年代は民主党政権から自民党に変わってアベノミクスがはじまり、日本銀行の総裁である黒田氏が放った黒田バズーカが炸裂した10年でした。
その黒田バズーカの目的は日本経済の「インフレ率の上昇」が目標でした。
そのためにマネタリーベースを増加させることでインフレに持っていこうとしましたが、結果は日本経済のインフレにはつながりませんでした。
その1つの理由は「お金の需要がなかったから」です
なぜ日本にはお金の需要がないのか、今回はマネタリーベースがインフレにつながらなかたった理由を解説していきたい思います。
- 10年間で日本のマネタリーベースはXX倍に増加
- 一方でインフレ率は+2.2%
- 資金需要がなかったためインフレにつながらなかった
マネタリーベースの増加がインフレにつながらない1つの理由
マネタリーベースは10年間で約5倍に増加
マネタリーベースは2010年から2020年の10年間で5倍に増加しました。
これは日本銀行総裁の黒田氏が金融緩和政策により行った通称黒田バズーカによってもたらされたものです。
<関連>【2020年決定版】日本銀行の役割とは?わかりやすく図解
<関連>【いつから】金融政策に影響を及ぼす日本銀行から発射した黒田バズーカとは
以下が日銀データベースより持ってきたマネタリーベースのデータです。
インフレ率は+2.21%
次にインフレ率ですが、日本銀行はCPI(消費者物価指数)をインフレ率と置いていますのでその数字を見てみましょう。
<関連>【日本の経済指標】消費者物価指数とは?わかりやすく解説
グラフ2. からわかるように直近インフレ率2%を達成したものの、コロナウイルス感染症の影響により下落傾向にあります。
原因:資金需要がないためマネタリーベース増加がインフレにつながらない
現在の日本国民は収入を消費に回さずに、できる限り貯めようという貯蓄傾向にあります。
つまり、モノやサービスを買わずに安く済ませようとう気持ちです。
この気持ちは企業に大きなダメージとなります。
企業は売上が上がらないのであれば、値上げもできず、新たに大きな投資(設備投資やさらに人を雇うなど)をしなくなりますので、銀行からお金を借りようとしません。
そのため経済の好循環であるインフレには程遠くなってしまいます。
企業はお金を必要としなくなり、循環するべきお金がずっと銀行の口座である日銀当座預金にたまり続けてしまっていることが「マネタリーベース増加がインフレにつながらな1つの理由」となります。
<関連>【わかりやすく図解】日本銀行の日銀当座預金とマイナス金利の関係性とは?
では日本国民が消費しなければ誰が一番悪い影響を受けてしまうのでしょうか。
それは日本国民です。
人がモノやサービスを消費しなければ企業は売上が上がりません。
企業の最大の目的は利益を生み出して生き残ることになりますので、売上が上がらなければ雇っている人のお給料(人件費)も払えなくなってしまいます。
これらの結果、給料が上がらない、もらえないのであれば結局ダメージを受けてしまうのは日本国民です。
これがどんどん続けばデフレ・スパイラルとなります。
また平成がはじまってから日本はデフレ・スパイラルです。
<関連>【わかりやすく図解】経済の物価を表すインフレーションとデフレーションとは
これらの結果、日本銀行がマネタリーベースを増加させても日本国民が消費しなければインフレにはつながらないことになります。
まとめ
今回はマネタリーベースがインフレにつながらなかたった理由を解説しました。
- 10年間で日本のマネタリーベースはXX倍に増加
- 一方でインフレ率は+2.2%
- 資金需要がなかったためインフレにつながらなかった
コロナウイルスによって日本経済はかなりのダメージを受けています。
悲観せず日本国民の消費によって日本経済に明るい兆しを見せましょう。
あおりんご