1-1. 日本の経済

【到来!】『ビジネスモデル2025』の読む3つのポイント

どうも、あおりんごです。

 

みなさん、すっごい速度で時代が変わっている感覚はありませんか?

たとえば昔はポケベル使っていたのに、今じゃスマートフォンでなんでもできる時代になったとか。

今まで捨てようと思っていた服や家具、本などは、メルカリを使えばほしいと思う人に売ることができたり、それをレンタルさせることだってできるようになったりとか。

 

もうすぐ平成も終わりますが、こういった変化が顕著に見られた時代が「平成」の30年間だったのではないでしょうか。

 

では、次にやってくる(もしくはもうやってきている??)経済のシステムや考え方などはどうなっていくのでしょうか。

今回はそういった時代の変化を著書「ビジネスモデル2025」と一緒に見ていきたいと思います。


ストーリー

著書:ビジネスモデル2025

著者:長沼博之

発行日:2015年 10月 5日 第1刷発行

アマゾンの評価:3.5

 

もうみなさんも肌感覚で感じている通り、時代は すごい速さ で進んでいます。

2025年には大阪で万国博覧会がやってきますが、この本はその年になればどんな時代がやってきているのかイメージされています。

それはテクノロジーの発達によってもたらされているものです。

読む3つのポイント

①新しい経済システムの誕生

今までの時代もテクノロジー(技術)が大きく世の中を変えてきました。

たとえば1830年のテクノロジーといえば、蒸気機関車です。当時リバプール・マンチェスター間の蒸気機関は30 km/h ほどで走っていましたが、そのときはすごい速かったそうです。

そして蒸気機関がキッカケで産業革命が起こりました。

このように新しいテクノロジーが経済システムに変化をもたらしました。

 

それは、約200年経った今でも同じように、次にやってくるテクノロジーもまた経済システムの根底から変えようとしています。

 

もうみなさんもご存知の通りそのテクノロジーとは、

  • AI
  • ブロックチェーン
  • IoT
  • 5G

などです。

 

これらによって何が変わるのでしょうか??

それは、何かを起こす、取り組む、行動するときの

スピードコスト

です。

・高スピード化

インターネットが普及するようになってからスマートフォンやパソコンがあれば、今はどこにいても誰とでもつながれる時代になりました。

そして、それらデバイスもすごい速さでアップデートされているため、人の行動する速さも格段に速くなってきているということです。

・低コスト化

次にコスト面です。

テクノロジーの発達によって、コスト面が大きく下がっています。

たとえば、速くてもコストが高ければトレードオフ(ひとつを求めれば、もうひとつをあきらめないといけない)です。

簡単なお話ですが、2 km の距離を移動したいとき、歩けばコストフリーですが20分ほどかかります。

一方で、電車やタクシーを使えば、5分ほどで移動できます。

速さを選ぶのか、コストを選ぶのかという選択になります。

 

しかしながら、ぼくたちが今目の前にしているテクノロジーはコストもかかりません。

Googleで調べるときにお金はとられないですよね?

このように、テクノロジーの発達によってコストも低くなってきています。

図1. 【ビジネスモデル2025】P44

上図で示すテクノロジーを使うときはすべて低コストです。

 

と、考えれば、今まで以上に速くとりくむことができて、なおかつコストがかかってこないのであればそれを使いたくなるのも当然のことです。

 

つまりテクノロジーの発達によって、高スピード低コスト の変化が今までの経済システムの根底を覆し、新しく生まれようとしています。

 

②企業運営やビジネスモデルの変化

新しいテクノロジーによって高スピード化、低コスト化が実現できれば、すでに人がする必要のない作業であれば、それはロボットに任せてしまおう、という考え方にも変わってきています。

 

たとえば、物流(ロジスティクス)システムです。

物流では「倉庫」を持つという感覚に近いかと思いますが、その倉庫の中に集められた荷物をいかに速く、正確に分配するか、はアマゾン、ニトリ、アスクルではすでに人の手で荷物を分けるのではなく、ロボットによって分配されています。

URL:AI、ロボット、ドローンが変える! 物流・ロジスティクスの将来像(後編)

 

ロボットでもできる仕事が増えれば、人の仕事が減ります。

企業側としては、人を雇うリスクが最小限となります。

人を雇うリスクといえば、例えば辞めるリスクであったり、給料引き上げ、福利厚生の充実といったことへの考えが小さくなってくるでしょう。

結果的に、企業運営も大きく変わってきます。

 

 

また、ビジネスモデルの観点から言えば、20世紀はモノが不足していた状況でした。

冷蔵庫、テレビ、洗濯機、車など、ぼくたち人間の生活をより充実させるお手伝いをしてくれるロボットが増えてきました。

21世紀なったいま、そのモノがあふれかえっていて、どちらかといえば余っています。

テレビや車なんかは一家に1台ではなく、それぞれの個人が持てる時代になってきました。

一方で、インターネットやSNSなどの発達により、いつどこでも誰とでもつながりあえる時代になりました。

 

そこで、登場しているのがシェアリングエコノミーという考え方です。

テクノロジーの発達によって、モノを持つ考え方からシェアする考え方へとシフトしています。

今までとは違った新しい企業運営方法やビジネスモデルも登場しつつあります。

③次にやってくる考え方

こういったテクノロジーの発達が進めば、人も必要とされなくなってきます。

またスピードが上がってくれば、それに対応できる 組織体の軽さ も必要だと考えています。

そうなれば、ひとつの組織の大きさがどんどん小さくなってくるかもしれません。

つまり、 企業に属さない考え方が今以上により当たり前になってくるのではないでしょうか。

となれば、新しい考え方が生まれてくるでしょう。

会社に属することなく、自分一人でも稼がないといけない時代も近いと考えています。

まとめ

本書は、テクノロジーの発達によって2025年ごろにはやってくるであろうビジネスモデルを紹介しておりました。

読むポイントとしては、

  1. 新しい経済システムの誕生
  2. 企業運営やビジネスモデルの変化
  3. 次にやってくる考え方

があげられます。

こういったテクノロジーの変化によって新しい考え方が生まれてくるでしょう。古い考え方にとらわれることなく、常に考え方をアップデートしたいと思います。

参考文献

  • 長沼博之(2015)『ビジネスモデル2025』ソシム.