5. あおりんごのコラム

ノーベル化学賞を受賞した最新技術のCRISPER-Cas9(クリスパーキャスナイン)とは

クリスパーキャスナイン

どうも、あおりんご(@aoringo2016)です。

 

2020年10月7日、ノーベル化学賞が発表されました。

フランス出身でドイツのマックス・プランク感染生物学研究所 エマニュエル・シャルパンティエ所長と、アメリカ出身でカリフォルニア大学バークレー校のジェニファー・ダウドナ教授が今回受賞されました。

 

この2人は、あるCRISPER-Cas9(クリスパーキャスナイン)という遺伝子のゲノム編集を簡易的にできる研究を進めたことで、この技術は人類に大きな恩恵をもたらしうるものであることを理由に、受賞されました。

 

実は、ぼくも2019年2月ごろの、このブログのはじめたてに、CRISPER-Cas9(クリスパーキャスナイン)をご紹介していました。

今回は、誠に勝手ながらノーベル化学賞受賞を祝して、編集後の再投稿します。

クリスパーキャスナイン
図1. バイオテクノロジー

科学の進歩なしに、人類の進歩はなし

さて、個人的にはバイオテクノロジーを事業成功まで持っていくにはなかなかハードルが高いのですが、技術革新は将来的のぼくたちの生活を豊かにしてくれます。

 

ぼくは「科学の進歩なしに、人類の進歩はない」と考えています。

 

約150年前、日本ではまだ頭にちょんまげをのせて、腰には刀をさし、町中を歩いていた時代です。

そこから150年後にだれが人の遺伝子を編集したと想像したでしょうか。

 

今回はたまたまニュースで目にした遺伝子操作技術について興味がわきましたので調べてみました。

バイオ系はあまり詳しくありませんが、次世代技術「CRISPER-Cas9(クリスパーキャスナイン)」を簡単にご紹介します。

CRISPER-Cas9とは??

CRISPER-Cas9は、カタカナでクリスパーキャスナインと読みます。

シャルパンティエ所長とダウドナ教授は、「細菌」の免疫の仕組みを利用して、「細胞内のDNAを改変できる技術」、つまりDNAの狙った部分を極めて正確に切ったり、逆に別のDNAを挿入したりと編集できる、画期的な研究を行いました。

つまり、この技術は、人がもつ遺伝的疾患を選んで、その特定の箇所のDNAだけを削除することが可能になるそうです。

 

また、CRISPR-Cas9はそれまであった「ゲノム編集」の方法に比べて簡単で効率がよくより自在にDNAを書き換えることができます。

どんなときにこの技術が利用されるかというと、例えば、今までHIVなどの遺伝的疾患で苦しんでいた人々の病気を治せるかもしれないという、まさにSF映画の世界に出てきそうな技術で、それが実現化しました。

 

さらに、すでに作物の品種改良などのほか、がんの新しい治療法の開発や新型コロナウイルスの研究に用いられているようです。

 

ちなみに遺伝子編集技術では、3世代目と言われています。

CRISPER-Cas9(クリスパーキャスナイン)の研究基盤は日本にあった?

今回の「CRISPR-Cas9」(クリスパー・キャスナイン)という技術の研究基盤は、実は、大阪大学名誉教授の中田篤男さん(90)九州大学教授の石野良純さん(63)が1987年(昭和62年)に論文として発表した、大腸菌で見つけたDNAの塩基配列がもとになっています。

 

去年は、リチウム電池の研究に大いに貢献した吉野氏がノーベル化学賞を受賞しました。

ノーベル化学賞受賞 吉野博士
【リチウムイオン電池で世界を変えた!?】ノーベル化学賞を受賞した吉野彰 博士とは!? 投稿日:2019/10/10 更新日:2019/10/10 どうも、あおりんご(@aoringo2016)です。 昨日10/9...

正直、今の日本のベースを創っていただいた日本人には尊敬しかありません。

こんな素晴らしい技術は私達も使えるの??

こういった素晴らしいテクノロジーには、当然といえば当然なんですが、課題やリスクもあります。

利用レベル

まだ研究室レベルとのことで、商業レベルまでは進んでおらず、普及にはまだ時間はかかると見込まれます。

ただこのクリスパーの技術が登場してから5年以上経ちますが、全世界では研究が盛んに行われており、もう5年前の技術は古いと言われているようです。

ぼくたちが一般的に利用できるレベルまで落ち着くには、時間の問題ではないでしょうか。

人体への影響

体内に遺伝子改変されたDNAを入れて、将来どのような影響があるかはまだだれもわかりません。

特定の病気は治療できたとしても、それに伴う副作用も考えられます。

今、日本では豚を使った実験で開発が進められているそうです。

倫理的問題、特許問題

遺伝子改変をすると、元あった自然のものとは異なります。「自然を変えていいものか?」などといった倫理的問題に発展しかねません。

しかしながら遺伝的疾患を抱えた人々からすれば願ってもいない技術だと考えられます。

こういった技術には、もちろん特許問題も勃発しているようです。将来のカネですからね、、

基礎研究と将来への投資

「科学の進歩なしに、人類の進歩はない」と、お伝えしました。

しかし、こういった基礎研究は、すぐに儲けにつながるわけではありません。

そして、残念ながら基礎研究は地味なので、あまり目を向けられません。

一方で、将来に向けての投資を怠ると、いつかその進歩が止まってしまいます。

ぼくはぜひ、国家をあげて将来への投資を進めてもらいたいと思っています。

とはいえ、CRISPER-Cas9は、将来を変えるテクノロジーのひとつ

企業への投資と考えればまだまだ事業レベルまで発展はしていませんが、今年のノーベル化学賞受賞となったCRISPER-Cas9は、ぼくたちの将来を変える素晴らしいテクノロジーになりえます。

 

そして、このようなテクノロジーを知ると、おそらくぼくたちが実感している以上に人類は速いスピードで進んでいるようにも思えてきます。

 

このCRISPER-Cas9には倫理的な問題も抱えてるものの、普及すれば今まで苦しんでいた人たちの命を救うことも夢ではありません。

こういったテクノロジーがぼくたちの生活レベルまで成長してくれることを期待したいです。

 

あおりんご

参考文献

2020年ノーベル化学賞に「ゲノム編集」の研究者2人(NHK)