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【地銀が危ない!?】データから見る地方銀行の現状

投稿日:2019/4/4

更新日:2019/6/4

 

どうも、あおりんごです。

 

ニュースで金融庁が地域金融機関に対し「早期警戒制度」の改正法案を公表しました。

 

どうやら地銀は収益悪化が続いているようです。

 

地銀の現状を知りたいと思いましたので、政府データを漁りながら2018年9月地点での地銀についてまとめてみましたのでお伝えしたいと思います。

 

(最新の情報が出る前ですので、少々古い情報となっております)

 

地銀の現状

2019/4/3(水)にロイター通信で以下の記事を読みました。

焦点:金融庁、収益悪化の地銀へ「伝家の宝刀」 統合へ狭まる包囲網

ロイター通信より引用

 

そして、この日に「早期警戒制度」の改定案を公表しました。

 

早期警戒制度:金融機関の経営状況を監視し、自己資本比率の悪化などが見られる場合に、早い段階で是正措置をとる制度

コトバンクより引用

 

つまり 金融庁が金融機関の経営にテコ入れする ということです。

 

記事によると、将来的に最低自己資本比率4%を割り込むリスクが高いかどうかを見極め、必要であれば経営陣の交代や業務改善命令も行うこともありえるそうです。

 

地銀は、利益が上がっていない状況で経営が危ぶまれている と言えます。

 

地銀の業務純益と純利益

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図1. 業務純益 純利益
一般社団法人全国地方銀行協会より引用)

データは2018年中間決算までが最新でしたので、こちらを利用しております。

 

業務純益は以下のことが確認できます。

  • 2015年を堺に減少傾向
  • リーマンショック後よりも悪化

 

銀行の収益源は、誰かにお金を貸して金利をもらうシステム ですので、借り手が少なくなってきていのかもしれません。

 

一方で、純利益も同時期より減少傾向にあります。

 

純利益が大きく減っているこの主な要因は 信用コスト にあります。

 

地銀の信用コストが増加

銀行は以下の通りに純利益を計算します。

 

業務純益ーコスト(信用コストなど)= 純利益

 

そこでポイントとなってくるのが 信用コスト です。

以下の図は、信用コストの推移です。

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図2. 信用コスト
一般社団法人全国地方銀行協会より引用)

信用コスト:融資している企業の倒産などにより1年間に平均的に発生することが予想される損失額のことで、多くの銀行では過去の統計データを元に計量的に信用コストを算出してリスク管理している。

 

【信用コストの計算式】

信用コスト= 一般貸倒引当金繰入額 + 不良債権処理額 + 貸倒引当金戻入益 + 償却債権取立益

 

信用コストが増加しているということは以下のことが考えられます。

  1. 現在貸出している企業の倒産リスクに備えて、費用計上が増えている
  2. 新たに地銀から貸出す企業を増やしていることで、費用計上が増えている

 

どちらにせよ、企業への貸出しのリスクヘッジのために費用計上していることがわかります。

 

地銀の損益計算書_データソース
図4. 地銀の損益計算書
一般社団法人全国地方銀行協会より引用)

資金調達の多様化

技術革新が起こってから、資金調達も多様化しています。

 

クラウドファウンディングによってお金を集めることも容易にできるようになりました。

 

またブロックチェーン技術によって、仮想通貨を仮想通貨の取引所に上場させることによって資金調達も可能にしています。

【未来を変える?】 近未来に訪れるブロックチェーンの実態とは

 

【未来へのイノベーション!】ブロックチェーンの仕組みと種類

 

結果、地銀はムリにでも貸し出しを増やさいないと売上が上がらない

このような背景があるためか、地銀はリスクを犯してでもあまり採算がとれない企業にまで貸し出しを増やしています。

【大丈夫??】地銀、低採算先企業への貸出増加

 

借り手がいないのであれば、地銀としてはかなり厳しい状況ではないか、と考えています。

 

さらに地銀の業績が悪くなれば、どんどんと各銀行との統廃合も増えてくるでしょう。

 

まとめ

地銀は2015年を堺に売上や純利益が下がっていることがわかりました。

 

銀行はどんどん貸していかないと売上はあがりません。

そのため結果的に低採算企業への貸し出しも増えてきています。

 

お金は余っていますので、これからは今まで以上にリスクが高いところにお金が流れていくかもしれません。

 

あおりんご

 

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